最近、「コミュニティ」という単語を毎日のように聞きます。
2018年に入ってから相当な盛り上がりを見せているようで、歴史をふりかえれば数年、いやもっと前からコミュニティの重要性は論議されてきました。
良い雰囲気のなかでコミュニティが盛り上がるのは、とても良いことだと思います。
ただ、コミュニティをマーケティングに活かそうとする一部の人たちが、本質からずれた勘違いをしている気がします。
今回は、3つの勘違いをピックアップして、コミュニティの本質を改めて考えてみたいと思います。
コミュニティマーケティング?
コミュニティマーケティングといった言葉は、決して特殊なものではなくなりました。
コミュニティと、マーケティングという皆がよく知っている言葉の組み合わせは、直感的にわかりやすいですよね。
でも、「よし。コミュニティをつくって、その人たちにマーケティングしていけばいいんだな。」なんて勘違いしていませんか?
コミュニティは「共同体」「何らかの共通意識をもった社会、グループ、組織など」といったような意味です。
そのような人々の集合体がマーケティングに活かされるとは、どういった意味でしょうか?
とある商品やブランドが好きな人が集まり、自然発生的にコミュニティが出来上がり、結果的にマーケティングに活かされていくならわかりますが・・・。
主役はあくまで人々です。場所や舞台をつくるだけでもダメですし、強制してもうまくいくものではありません。
ましてや最初からマーケティングを目的としても、良いコミュニティができるとは思えません。
人を集めればコミュニティ?
「コミュニティを作るために、まずは人を集めよう。」
これは一見すると正しいような気がしますが、そんなに単純で簡単なことでしょうか?
いいえ。人を集めてグループを作ったところで、それはコミュニティではありません。
先ほども「共同意識」といったキーワードを出しましたが、コミュニティには『旗印』のようなものが必要です。
人々が同じ方向を向き、毎回のように新しい取り組みや課題、話の種を得て、ゆくゆくは人々が自発的に動き出すようにすることは、そんなに単純で簡単なことではありません。
コミュニティはバズでは作れない
コミュニティの人気を上げたかったり、人を増やしたいという理由で「バズらせよう」とするのも、大きな勘違いだと言えます。
「バズる」と、インターネット上で瞬間風速的に露出やシェアが増え、多くの人々に注目されますよね?
注目を集めることは決してわるいことではありませんが、それでコミュニティが作られるわけではありません。
コミュニティは適切な時間をかけて醸成されるものです。
時間をかけて人々が共同意識を育み、お互いの思想を理解してコミュニティのものとして昇華していきます。
立ち上げ期に注目を集めたい気持ちもわかりますが、瞬間的にバズを生んだところでコミュニティが作られるわけではありません。
以上、コミュニティマーケティングにまつわる3つの勘違いをピックアップしました。
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