キーワードは共創?3つのヒントで新時代のプロダクト開発を探る。

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「モノ余りの時代」と言われて久しいです。巷には似たような商品が溢れていて、私たちの細分化されたニーズに応える商品は数多く市場に存在します。

競合する商品が多くある状況では、顧客も一つ一つの商品の違いを理解することが難しく、ブランドも他のブランドと違いを出すのが難しいと言えます。

このような時代において、ブランドはどのようなプロダクト開発をする必要があるでしょうか?今回は3つのヒントからその方法を探っていこうと思います。キーワードは「共創」にありそうです。

顧客価値にフォーカスする重要性

驚くほど薄くなったTVや、人によって温度を変えるクーラーなど、製品の改善は究極的に進んでいますが、時代が変わったとしてもフォーカスすべきは顧客価値です。

人々の行動を分析して顧客価値を見つけ、その価値を起点にプロダクト開発をすることが重要なのです。前回はその点をブックアンドカフェを例にお話ししました。
「前回」に「3つのTIPS|顧客価値から考える現代のプロダクト開発とは?」をリンクしてください。

それでは本の売上が落ちてしまう・・・多くの人がそう思いましたが、顧客に「くつろげる居心地の良い空間」や「買う前に本を試し読みできる」といった価値を提供したことで、カフェも本屋も相乗効果で売上を上げることができています。

顧客がなぜブックアンドカフェに行くかと言うと、そこに求めている価値が提供されているからです。だから本屋でもカフェでもなく、ブックアンドカフェに人々は足を運ぶのです。

 進化するプロダクト開発

クラウドファンディングの登場でプロダクト開発はさらに進化しています。クラウドファンディングを行うことで、製品化に先んじて顧客価値を測ることができるようになったのです。

クラウドファンディングを通じてブランドを知った人々は、コンセプトやデザイン、提供するサービスなどを吟味して、支援(お金を払うこと)をを決めます。

この時点では製品化されていないことも多く、ブランドはクラウドファンディングを行うことでマーケティング視点でも多くの情報を得ることができます。まさに、どれだけお金が集まるかで顧客価値を測ることができるのです。

支援者という副産物

さらにクラウドファンディングは副産物をもたらしました。それはクラウドファンディングを通じて得た支援者です。

「支援をする」というのは「商品を買う」とはまた違ったニュアンスがあります。支援者はプロジェクトに対して支援をすることで、「ブランドに参加する」という一歩進んだアクションをしています。

内容によっては支援者がプロダクト開発に関わるケースもありますし、うまくいくプロジェクトは、顧客がブランドと一体になり「私たち」といった感覚を持つに至ります。

さらにクラウドファンディング後も支援者とコミュニケーションを取ることで、今後のプロダクト開発に参加してくれる可能性もあります。

今の時代、このように顧客とブランドが共創するケースが増えてきました。クラウドファンディングなどを通じてブランドが顧客価値をより近くで探すことができ、共創を通じたプロダクト開発をすることができるようになったのです。

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