ブランディング戦略を考える上で、必要なものは何でしょうか?
デザインは比較的すぐに思いつく要素だと思いますが、今回はデザインではなく「ストーリー」にフォーカスを当てます。
まずはブランディングを語る時によく題材になる、パタゴニアの例を見ていきましょう。
パタゴニアに熱狂的なファンがいる理由とは?・・・いったいどこにあるのでしょうか?
1. パタゴニアに熱狂的なファンがいる理由
アウトドアやサーフィンのアイテムを多数展開する、“パタゴニア”というブランドがあります。
パタゴニアが創業したのは、今から40年以上も前です。数多くのブランドがパタゴニアを追随し、いくつかのブランドは今やパタゴニアと比べられる存在になりました。
しかしパタゴニアは古くから熱狂的なファンが多く、多くの企業が同事業に参入してきた今でも、彼らは変わらずパタゴニアを愛しています。
もちろんアイテムの質自体が高いことも人気の秘訣ですが、それだけではありません。
パタゴニアは古くからストーリーテリングを大事にしてきた企業です。古くからカタログなどを使ってファンに自分たちの哲学を伝えてきました。
それを証拠にWEBサイトを訪れると、たくさんのストーリーに溢れています。
http://www.patagonia.jp/company-history.html
パタゴニアはファンと一緒にこのストーリーを共有しています。いくら他の企業が後を追っても、このストーリーだけは真似できません。
これらのストーリーを共有しているから、熱狂的なファンがい続けるのではないでしょうか?今の時代、単純に「良い商品」だけじゃ顧客は振り向きません。パタゴニアのように、ブランドにはストーリーが必要なのです。
2. ストーリーテリングによるブランディング
良いストーリーは誰もが語りたくなるものです。
今は、ソーシャルメディアで世界中が繋がろうとしている時代です。良いストーリーはどんどんシェアされて、そのストーリーを通じてブランドの認知度が上がります。
ソーシャルメディア上のシェアは計算ができないものですが、「バズる」という言葉があるように、爆発的なリーチを獲得できる可能性もあります。
ブランドが取り組むことの一つに、シェアされるような良いストーリーを語り、より多くの人々に届けるということがあります。
まさにストーリーテリングを繰り返すことが、ブランディングに繋がるのです。
3. ストーリーを語るのは誰か?
以前、ブランディングとは「人々が企業・商品に抱く良いイメージを醸成すること」と説明しましたが、その良いイメージを醸成するためにストーリーを語るのは、CMに出るような有名人でしょうか?
人々は今や、リアルな場で会う以外に24時間、ソーシャルメディア上で繋がることができる時代にいます。
そこには友達の近況がアップされたり、友達の好きな商品や読んだ記事がシェアされたりと、身近にいる誰かが常に何かについて語っています。
ここまでソーシャルメディアが私たちの生活に浸透している時代において、かつてCMの有名人が果たしていた役割は、徐々に私たちの「身近な誰か」にも移りつつあります。
「身近な誰かが語りたくなるようなストーリー」を持つブランドは、それだけに強いものがありますね。
かつて携帯メールが流行りだした頃に、クリエイターの高城剛 氏は「女子高生にとって最大のキラーコンテンツは彼氏からのメールである」と言ったそうです。
この傾向は2017年の今も変わらず、そしてソーシャルメディアがその影響をさらに顕著にしているのではないでしょうか?
最後に・・・。
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