ユーザーインタビューの準備は整いましたか?
実際にアポイントをとる前に、ユーザーインタビューの目的や事前説明の内容などを整理することは大事ですが、最も頭を悩ませる一方で特に重要なのは、どのような質問項目を用意するのかということです。
今回は4つのTIPSから、スムーズに質問項目を決めるためのヒントを得ていきましょう。
ユーザーインタビューの目的をおさらい
質問項目をいきなり考える前に、どうしてもおさらいしたいことがあります。
それは、ユーザーインタビューの目的です。
この目的を忘れたりブレたりすると、質問項目に大きな影響を及ぼします。
以前、このようなことをお伝えしました。
ユーザーの痛みを知ることで、自らが立てた仮説に確信を持ち、次のアクションを決定すること。これがユーザーインタビューの目的だと言えるのではないでしょうか?
ユーザーインタビューでは、特に相手が過去に経験した課題(痛み)について聞きましょう。意見やアイディアを聞く場ではありません。(そういった場は別で設けるのが良いでしょう。)
この目的を改めて念頭に置くことで、自ずとどのような質問項目を用意すれば良いのかがわかるはずです。
時間を決めて質問を列挙する
では、実際に質問項目を考えていくアクションに入りますが、この時に必要なのは思いつく限りの質問を列挙していくことです。
ただダラダラと行っても仕方ありませんから、もちろん時間を決めることは大事です。限られた時間の中で、質問をなるべくたくさん出していきましょう。
すこしアドバイスを差し上げるなら、質問を列挙する前に、先ほど確認した目的に準じる形で大枠でユーザーから聞き出したいことを定めておくとやりやすいです。
またなるべく1人で行うのではなく、複数人で行うのが望ましいことも付け加えておきます。
質問の意図とカテゴライズ
さて、質問項目を列挙したのは良いですが、当然すべての質問はできません。
ユーザーにインタビューできる時間は、だいたい30分から1時間といったケースが多いかと思います。
なので本当にユーザーの課題(痛み)を知ることができる質問なのかを、何度も何度も繰り返し考えておくことが大事です。
そこで役に立つのは、各質問に対してその質問をする意図をメモにして残しておくことです。
たとえば「XXXXにおけるXXXXを聞きたい。」などといったメモがあれば、改めて必要かどうかを後から振り返って確かめることができます。
さらに質問から聞き出せる答えをカテゴライズすることで、ユーザーインタビューの限られた時間内に目的を達成できるかを確認することができます。
すこし面倒かもしれませんが、インタビュアー自身が納得した上でユーザーインタビューを実施することができます。
ユーザーインタビューのテスト実施
最後となりますが、これが最も大事なことです。
質問項目を精査したら、一度必ずテストを実施しましょう。
テストでいきなりユーザーにインタビューすることはできないので、おそらく相手は関係者になると思いますが、本番と同じ環境で行うことが条件です。
すべての工程においてミスがないかも含め、インタビューの質問項目を最後の最後まで検討することができます。
質問に対して思ったような反応がユーザーから返ってこないといったことはよくありますが、それもまたテストの時点では良い経験です。
本番では答えやすい口調に変えたり、質問の方法を変えるなどして、より良い答えを引き出すことができます。
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