水曜日のカンパネラ観てる?10万人の熱狂を呼んだライブ動画の可能性

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「水曜日のカンパネラ観てる?」

友人からLINEでメッセージをもらった私は、一瞬なんのことかわからず、次に送られてきたURLをクリックして理解しました。

・・・5月10日の水曜日、東京競馬場に観客を1人も入れず、水曜日のカンパネラが生ライブを配信しました。

出典:特設サイト「東京遊駿」

ライブは、Facebook・Twitter・Youtubeという3つのSNSから、たった一晩限り同時中継されて、ライブ動画は開催後24時間限定で視聴することが可能と、非常にライブ性が高い企画です。

今回は、この”事件”と言ってもいいほど画期的な企画を取り上げ、現代におけるライブ動画の可能性を探ってみたいと思います。

1. 水曜日のカンパネラのライブ動画

(冒頭のシーンに戻ります)友人から送られたURLをクリックすると、YouTubeに飛びました。

いつも見慣れたものと若干異なる画面に、しばらくしてライブ動画だと気づきました。

右のサイドバー上部には、ユーザーがコメントを入力できる仕様になっていて、視聴者数と同様リアルタイムで更新されていきます。

YouTubeは「録画された動画を観る」ことが当然だと思っていた私にとって、ライブ動画は新鮮でした。リアルタイムで画面を覗き込んでいる人が、私以外にもたくさんいるのだと思うと、どこか静かな興奮を抑えられないものがありました。

画面の中では、コムアイ(水曜日のカンパネラのVocal)が何人かのダンサーと一緒に不思議なダンスをしながら歌を歌っています。

妖艶とも言えるその動きを目で追いながら、同時に次々と更新されていくユーザーのコメントにも目を奪われます。

私もコメントを書き込んでみました。「終わって欲しくない!」・・・私のコメントは瞬時に画面に登場して、他のコメントに押し流されるように消えて行きました。

2. Facebookが推進する動画戦略

より多くの人に見てもらうことを考えると、撮った動画を編集して、然るべきタイミングでアップロードする方が理にかなっているように思います。

ましてや水曜日のカンパネラの場合、アーティストのライブですから、素人が考えも及ばないほど手間がかかり、相当の予算がかかっているはずです。

なるべく多くの人に観てもらうことを考えると、ライブ動画は大きなチャレンジだと思いますよね?

しかし、デジタルマーケティング戦略といった視点で見ると、今回のライブ動画は2017年という時代に沿う企画であり、より大きな話題を呼ぶのに適した企画だったと言えます。

以前も取り上げましたが、SNSの最大手であるFacebookは近年、動画関連のサービスに注力しています。

傘下のInstagramでもストーリーという新機能が追加され、ユーザーは手軽に撮った動画を瞬時に共有できるようになりました。

そして、Facebookが力を入れているサービスの一つはライブ動画です。

2015年8月、Facebookはプラットフォームに新しい機能を追加して、ユーザーが自分で撮影した生放送動画を配信できるようにしました。それまでユーザーは過去に撮った動画や写真を共有していましたが、今ではリアルタイムで動画を配信することができます。

このようにSNS最大手のFacebookの動画戦略を見てもわかる通り、人々がリアルタイムで起こっている出来事を共有しようとする流れは、確実に現代のユーザー行動だと捉えることができます。

参考:「Facebookは動画広告・ライブ動画に注力ー動画マーケティングの可能性と展望」

ちなみに水曜日のカンパネラのライブは、最終的に10万人以上がライブで視聴したそうですよ。

3. ライブ動画がつくる新しい顧客体験

しかし、よく考えるとリアルタイムで動画を観るという行為は、決して新しい体験ではないはずです。

かつてはお茶の間のテレビがその役割を担っていました。もちろん、今でも多くの人々にとって「お茶の間のテレビ」は変わらずにあります。

しかし若い世代を中心にテレビを観なくなり、たとえ観たい番組があっても録画して観ることが増えたのも事実です。

テレビを視聴する時間は、世代を超えるとFacebookやInstagram、TwitterといったSNSを見る時間になり、時にYouTubeになりました。

リアルタイムで動画を視聴するといった体験は、若い世代にとって身近なものではなくなっているのかもしれません。

水曜日のカンパネラがライブ動画を配信した今回の企画は、多くの若い世代の注目を集めました。リアルタイムで動画を観て体験を共有することは、現代においては貴重なことかもしれません。(ライブ動画の可能性は、広がっていくばかりです。)

そして広告の観点でも、動画の可能性は広がっていくばかりです。

テレビCMが観られなくなっている現状で、動画広告で潜在ニーズに訴求することは、今後のデジタルマーケティングにおけるキーになるはずです。

・・・最後に。動画広告も含めたマーケティング施策全体を見るには、最適な効果測定ツールを導入する必要があります。

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