こんにちは。
流行語大賞に「じぇじぇじぇ」も選ばれてほっとしています。
(※参考:前回書いた記事)
本日はちょっと真面目モードで、こんな話題にチャレンジします。
「リスティング広告の運用は本当に難しいのか?」
…この問い、代理店出身の私としては、単純に「いや、簡単だ」とは言えません。
規模の大きな広告主様の場合、向き合うのはそれこそ「ビッグデータ」です。
その中から上手く「改善すべきポイント」を見つけだし最適化のPDCAを回すのは、マクロとミクロの視点を両方持ち合わせないとできない仕事です。
「データサイエンス」が騒がれだして久しいですが、ちょっと専門職な雰囲気がしますよね。
やはり、大きなデータを扱う能力がないとリスティングの運用はできないのでしょうか?
…ここに関しては「そうでもない」と思っています!
そう、考え方を変えましょう。
「皆さんは、キーワードにものを売るのでしょうか?」違いますよね。
でも、無意識のうちにそう捉えてしまっている人が少なくないかと思います。
リスティング広告を難解なものにしているのは、皮肉にもその最大の特徴である「キーワード」なのです。
考えてみてください。「ワンピース」っていうキーワードがワンピースを探しにくるわけでは、ありません。
むしろ「ワンピース探してます!」と言いながら、人が店(=サイト)にやってくるのです。
もっと例を具体的にしましょう。
ここは検索公園。
「安いワンピースどこで買える?」とか「かわいいボレロについて調べたい!」とか言ってる人がうじゃうじゃいるとイメージしてください。
▼イメージ図
(※本当はもっとうじゃうじゃさせたかったのですが、見やすさのため簡略化してます)
【これが検索エンジンでユーザーが行っていることの実情です】
そこには人に情報を与えるロボが、これまたうじゃうじゃいます。
ロボの中には無料でそれを提供しているものもいれば、有料で雇われているものもいます。
▼イメージ図
【ロボは検索エンジンにおける検索結果とリスティング広告のイメージです】
あなたは、その有料ロボを管理している組織にお願いして、「“安いワンピース”って叫んでる人だけにチラシを渡してきて!」とか、「とりあえず“ボレロ”って言ってれば、前後の文脈どうでもいいからチラシばら撒いてきて!」と、伝えます。
【これがキーワード登録です】
(ちなみに前者が完全一致、後者が部分一致のイメージです)
そうすると、ロボがそれぞれのキーワードをもとにチラシを配りに行きます。
【これが、インプレッションです!】
たぶん半分くらいの人は、そのロボを見て見ぬふりをします。 残りの人は目をやって、行ってみるかどうか判断します。
そしてその中の10人に1人くらいが、実際にあなたの店(=サイト)に来てくれるはずです。 そこでチラシを見てくれる人が少なければ、デザイン(=広告文)を変えればよいのです。
【これが、クリックです!】
さて、あなたは店員さん(=マーケティング担当者)です。ここからすべきことは、日々やってることと同じかもしれません。
しかも、その来てくれた人は「安いワンピース!」とか「かわいいボレロ!」とか、気になってることをわざわざ表現してくれています。
そうしたら、どんな声をかけて(=サイトでのキャッチコピーで)、どんな商品をご案内すればよいか、アイディアが浮かんでくるのではないでしょうか。
▼イメージ図
「安いワンピース」を求めている人にコストパフォーマンスのよいワンピースをお見せできれば、きっと買ってもらえることでしょう。「かわいいボレロ」を探している人には、パーティに使えるコサージュなどを追加で買ってもらえるかもしれません。
【これが、コンバージョンです!】
いかがでしょう? ちょっとイメージがつきましたか?
特にこれからリスティングを始めてみようという皆様。
リスティング広告の配信設計は、最初から完璧じゃなくてもよいのではないでしょうか。
まずは、「どんな声を上げている人をお店に呼びたいか」から考えてください。
最初は少しずつでよいと思います。そのうちいろんなことが分かります。
- 案外、こんな声を上げている人っていないんだな。
- 全然関係ないと思っていたこんなニーズから買ってくれている人がいる。
- そうしたら、こんな声にもアプローチしてみたらいいんじゃないか。
気がつく頃にはアカウントは大きくなっていて、お店にきてくれる人は増えているはずです。
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