ABテストに使える5つのツール|小さな改善の積み重ねにはロマンがある!?

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Webマーケターにとって、ABテストは欠かすことのできない重要なものです。

Web広告のクリエイティブや、Webサイト・ランディングページは偶然良くなったり、自然に改善されたりすることはありません。

そこにはマーケターの経験からくる仮説が存在して、デジタルが可能にする数値による効果検証が欠かせません。そして、その良し悪しを判断する方法として、ABテストは最もベーシックであり、かつ良く使われる方法です。

以前もABテストで効果を上げるための方法をお伝えしましたが、今回は少し異なる視点からABテストを深掘りしたいと思います。

今回は、ABテストの基本的な説明や成功する方法に加えて、ABテストに使える5つのツールをご紹介します。

1. ABテストとは何か?

ABテストとは、仮説検証のために用意したAパターンとBパターンのそれぞれをテストして良い方を選ぶテスト方法のこと、またテスト自体のことを指します。

Webマーケティングでは、主に以下のようなものを対象にABテストが可能です。

  • バナー広告をはじめとするWeb広告全般
  • ランディングページ
  • Webサイト

Webマーケティング関連でよく聞く言葉かもしれませんが、例えばダイレクトメールのクリエイティブをABテストしたり、商品名をABテストしたりと、マーケティング全般で古くから使われる手法でもあります。

ただ、ユーザーアクションの多くを数値化できる点が、オフラインのマーケティングとWebマーケティングの違いです。そしてデジタル技術の革新が、WebマーケティングにおけるABテストをより高度化させました。

2. ABテストを成功させる方法

ABテストを成功させるには、守るべきことがあります。それは、「テスト要素以外の要素を必ず同一にする」ということです。

(なんだ、簡単なことじゃないか)そう思った方も中にはいるかもしれません。しかし、「テスト要素以外の要素を必ず同一にする」とは口で言うほど簡単なことではありません。

ABテスト

たとえばバナー広告の画像でABテストをする場合、メッセージ(バナーに書き込まれるコピーを指します)や、出稿する媒体、出稿する時期を同一にしても、その時期に起こるニュースや、同時に出稿される別の広告主のバナー広告まではコントロールできません。

こう考えると、細部にわたって100%厳密にABテストを行うことは、ほぼ不可能といっても過言ではないくらい難しいことなのです。

そこで、要素をなるべく同一にすることで、「効果がわからない」あるいは「効果が信頼できない」ケースを避け、ABテストを繰り返すことで効果を改善していきます。

Web広告のABテスト、ランディングページのABテストについて、さらに具体的に知りたい方は以下が参考になるのでチェックしてみてださいね。

参考:「正しいABテストで効果を上げるためのたった1つの鉄則」

3. ABテストのための5つのツール

ここでは、WebマーケターがABテストをする際に使える5つのツールをご紹介します。ABテストができるツールはたくさんあるのですが、今回はマーケターであれば必ず知っておきたい有名なツールだけ厳選しました。

気になるものがあれば、デモを見たり、試験的に使ったりすると具体的にイメージできるはずですよ。

3-1. Optimizely(オプティマイズリー)

Optimizely

※上記リンクは、Optimizely本社のものです。日本では何社か代理店が販売しています。

Optimizelyはアメリカ生まれのABテストツールで、オバマ大統領の選挙の際にキャンペーンページを最適化したことで有名です。この一件で、ABテストの概念や有用性を世に知らしめたと言っても過言ではないでしょう。

コーディングの知識がなくても、マーケターが一人でABテストの工程を設計して実践できるので、比較的自由度が高い施策に適しているでしょう。ただ当然ながら、どのようなテストを行って改善していくかを考えるのは、マーケターです。

ABテストを繰り返して改善できるかどうかは、Optimizelyを使うマーケターの手腕にかかっていると言えるでしょう。

3-2. Kaizen Platform(カイゼン プラットフォーム)

Kaizen Platform

Kaizen Platformも、Optimizelyと同様ABテストツールですが、異なる点があります。それは、Kaizen Platformがその名の通り、グロースハッカーと呼ばれる人材を、クラウドソーシングによって活用できるプラットフォームである点です。

Kaizen Platformはグロースハッカーに提案をもらうことで、ABテストで成果を上げてWebサイトやランディングページ、Web広告のクリエイティブを改善していくことができます。

3-3. アドエビス


アドエビス

Webマーケティングの特長を、「ユーザーアクションの多くを数値化できる点」と前述しました。アドエビスは数値化するだけではなく、さらにマーケターが分析しやすいように情報を整理・編集してくれるプラットフォームです。

最近では広告のアトリビューション評価をリアルタイムに可視化する機能を実装したりしました。

アドエビスは、ユーザーがCVに至るまでのカスタマージャーニーを広くカバーして、それぞれのフェーズにおけるマーケティング課題を解決するツールでもあります。

今後、顧客とのタッチポイントがますます多様化・複雑化する中、各タッチポイントのユーザーアクションを数値化して分析するために、アドエビスの導入は是非ご検討いただきたいところです。

3-4. Googleアナリティクス

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、ABテストを行う機能を「ウェブテスト」として提供していて、Webサイトに訪れたユーザーに対して異なる要素を持つページを見せることで、どちらの方がCVRが高いか?といったベーシックなABテストが行えます。

テスト的なツール導入を検討しているのであれば、Googleアナリティクスは無料で使えるので最適だと言えます。一方で、最低限の知識がないとテスト環境を構築するのに時間がかかるかもしれません。その点に注意して、検討してみてください。

3-5. ClickTale(クリックテール) ※ヒートマップ

ClickTale

ユーザーがどこを多くクリックしたか、どこを多く見たかをサーモグラフィー状に視覚化したマップをヒートマップと言います。ClickTaleは、ヒートマップを生成するヒートマップツールです。

ClickTaleを使うことで、マーケターはクリック数といった情報だけではなく、よりWebサイトやランディングページを詳しく分析して改善することができます。たとえばページの購入ボタンをABテストした時に、ただクリックされていないのか、あるいは見られているのにクリックされていないのか、といったことまでわかるからです。

今回のまとめ

時には、たった1つのボタンの色を変えたり、大きさを変えたりするだけで、結果が何十%も変わるといったことも起こります。

小さな改善の積み重ねから大きな成果を上げることは、ロマンがあると思いませんか?

Webマーケターにとって、ABテストは欠かすことのできない重要なものです。これをきっかけにABテストを極めて、より良いWebサイトやWeb広告を作れるといいですね!

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