AD EBiS Conference 2019 / AD EBiS UPDATE 2019 Spring

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今回のカンファレンスには延べ300人ほどが集まり、2019年春リリース予定の大規模バージョンアップ「AD EBiS UPDATE 2019 Spring」をはじめ、アドエビスに関わるノウハウを互いにシェアし、参加者全員のビジネスを加速させる”特別な一日”となりました。

それではオープニングの挨拶から始まり、4名の登壇者のプレゼンテーションとトークセッションのプログラム(全3時間)をレポートしていきたいと思います。

アップデート内容をご紹介

2019年は『カスタマーサクセス』の年

カンファレンスの皮切りは株式会社イルグルム代表取締役 岩田 進のオープニングです。

「2004年のサービススタートから15年ですが、実は単独で300人を超える方々にお集まりいただいたのは、今回が初めてのことです。アドエビスが今に至る道のりは、決して平坦ではありませんでした。まず最初にアドエビスを世に出して数年後、Googleアナリティクスがリリースされました。私たちはこれを機にアド(広告)にフォーカスすることを決めたのです。もしあのピボットができなければ、私たちは淘汰されていたかもしれません。」

「2019年は『カスタマーサクセス』を全社のスローガンに、データとテクノロジーを活用して、徹底的にお客様のマーケティングの成功にコミットしていきたいと考えています。」と締めくくり、会場からは暖かい拍手が自然と沸き起こりました。

データを計測する時代から売上に変える時代へ

株式会社イルグルム 吉本 啓顕

デジタルマーケティングを成功へ導く、「進化するアドエビス」

「インターネット市場の成長とともに、私たちアドエビスも機能拡充を繰り返し、皆様のおかげで広告効果測定市場でシェアNo.1というところまで来ました。

2019年は、『データを計測する時代から売上に変える時代』に変化する年だと考えています。つまり今まで広告効果測定で集積してきた膨大なデータに、意味を持たせるということです。具体的に今回のアップデートでは、以下の2つを行います。」

①売上を最適化するための分析ロジック

新機能:コストアロケーション分析/ ABCD評価 /ダッシュボード機能を追加。わかりにくいデータ分析を簡単にして、現状把握をスピーディーに行えるように改善する。

②有益で精度の高いデータの取り込み

Google広告、Yahoo! スポンサードサーチ、YDN、Facebook(Instagram)など媒体データを自動取得できるようにして大変な作業を簡単にする。(連携媒体は随時増やしていく)

ダッシュボード機能

期間別レポート機能

「これらの大幅アップデートを4月から順次行い、アドエビスがマーケティングインフラになれるようにコミットしていきます。」(アップデートの詳しい内容はこちらからご覧いただけます。)

と、2019年のアドエビス大幅アップデートの詳しい内容共有と、今後の決意表明を行いました。

※ 株式会社アイ・ティ・アール(以下、ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2018-2019」の広告効果測定市場において、2015年度~2018年度予測において4年連続シェアNo.1を獲得。

アトリビューション分析を「知っている」から「できる」へ

株式会社デジタルアイデンティティ 佐野 泰成氏

アトリビューションといかに向き合うか

佐野氏からはアトリビューション分析の方法やポイントについて、細部にわたりご紹介いただきました。

「アトリビューション分析をやっているが、うまくいっていると言えない人は多いですよね?(会場挙手)今からアトリビューション分析を『できる』と言えるまでにしたいと思います。」

アトリビューション分析の認知度は上がり、チャレンジしているマーケターは多いものの、イマイチうまくできているかわからない…そういったニーズに応える内容でした。

佐野氏からのアドバイスは、まずアトリビューション分析のポイントを2つ抑えること。

  1. ミスジャッジをしない
  2. 効率的な予算配分をする

この2つのポイントを意識することで、余計な予算を使うことなく成果を上げるベースが作れるそうです。

続いてアトリビューションの分析モデルについて丁寧なレクチャーがあり、まとめでは、『ラストクリックだけに囚われない』『分析に時間をかけない』『分析モデルを使い分ける』といった3つのポイントを改めておさらいしました。

佐野氏の説明はとても丁寧でわかりやすかったので、プレゼンテーションが終わる頃には、「アトリビューション分析ができる」と言える方も増えたことでしょう。

デジタルアイデンティティ様の考えるアトリビューション分析についてさらに詳しく知りたい方はこちらまでお問い合わせください。

コストアロケーション分析でリタゲ純増分最大化へ

株式会社オーリーズ 川田 昌光氏

予算再配分の落とし穴から抜け出そう

川田氏からはコストアロケーション分析の活用方法についてご紹介いただきました。

「コストアロケーション分析を活用することで、『広告コストの生産性をグラフ化して予算の再配分をする』ことができます。

ただリターゲティング施策には注意しなくてはなりません。本来はリタゲをしなくても出ていたはずのコンバージョンがあるので、リタゲの全コンバージョンはイコール純増分ではないのです。」

よってリタゲの純増分を最大化して、リタゲの必要がないコンバージョンを最小化する必要があると川田氏は続けます。

驚くべきことに、コストアロケーション分析を活用して予算を最適化するだけで、費用対効果は約5〜15%くらい改善するとのことでした。(オーリーズ様の実績)

コストアロケーション分析は耳慣れない方が多いと思いますが、知れば知るほど実戦で使える分析方法だと気づきがあります。

また川田氏の「リタゲの純増分を最大化する」という発想には、マーケターは表面的なデータを鵜呑みにしてはならないといった、深い学びがありました。

効率よくお客様のマーケティングをご支援されているオーリーズ様の企業思想、ミッションについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事が非常に参考になります。

データドリブンで回すPDCA 〜意識する3つのポイント〜

株式会社バルクオム 高橋 文人氏

バルクオムの成功から見る認知広告を最大限に活用したマーケティング戦略

高橋氏からは認知施策で成果を最大化する方法についてご紹介いただきました。

「バルクオムは2017年9月にリブランディングをしているのですが、以前はラストクリックだけ見ていました。

リブランディング後にアドエビスを導入してからは、アトリビューション分析や間接効果の結果を見てコストアロケーションをしています。アドエビス導入時から獲得件数は7倍まで増えています。」

印象的だったのは「ブランドを理解してもらった上で、顧客の気持ちがポジティブに変わるようなコミュニケーションを心がけています。」という言葉です。さらにPDCAを回す際に意識している3つのポイントも教えていただきました。

「私たちは時代にあったものを取り入れて、次の3つのポイントを意識してPDCAを回しています。

  1. 獲得経路最適化
  2. CVR向上
  3. 再現性のある施策探し

トライ&エラーを繰り返しながらデータドリブンでPDCAをグルグル回すことで、それぞれのポイントにおける成果を最大化しています。」

さらに話は効果分析に及び、このPDCAを回すために、週次でアドエビスのコンバージョンデータを分析して、月一でTCPA分析を行っているといった話もしてくださいました。

一見、派手にも見えるバルクオム様のプロモーションですが、裏では地道な効果改善のPDCAが存在していたことがわかりました。

トップマーケターのリアルが垣間見えた!?

株式会社イルグルム 浅野 龍太郎(モデレーター)
弥生株式会社 庄子 佑氏
株式会社TSI ECストラテジー 竹山 健司氏
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 渡邉 裕人氏

トップマーケターのリアル!マーケティング施策の仮説から検証までを徹底解剖

最後はトークセッションです。モデレーター含む4名の自己紹介から始まり、最初の話題は各社の顧客フェーズに合わせた施策やKPI・KGIに関してでした。

各社ともに基本的には潜在層〜顕在層に分けて施策を展開するといった内容でしたが、弥生株式会社の庄子氏はオウンドメディアだけではなく、書籍も展開しているとのことでユニークな試みをシェアしてくださいました。

またソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 渡邉氏は顧客のフェーズを5段階と細かく分けているそうで、回線契約という最終コンバージョンを最大化するために、その地点までのKPIを最大化するという思考で全体を設計しているとのことでした。

トピックは施策の事例に移り、株式会社TSI ECストラテジー 竹山 氏からは『パーミッションオフしたユーザーも購買モチベーションは落ちていないのでは?』といった仮説を元に、クリテオを活用して成果を上げた事例のお話がありました。

このように、トークセッションは3社のノウハウや事例をシェアいただけるという素晴らしい内容で、全ては書ききれないくらい非常に充実した内容となりました。

具体的な話ばかりだったので、聞いた方はまさに「トップマーケターのリアル」が垣間見えたのではないでしょうか?

最後は懇親会!

笑顔があり、真剣なビジネスの話がありと、お酒を飲んでご飯を食べながら、和気あいあいと会は進行して…無事お開きとなりました。

冒頭にもあった通り、「AD EBiS Conference 2019」のようなイベントはアドエビスにとって初めてでした。

しかし初めてにも関わらず300人を超える皆様にお集まりいただき、メモやスライドの写真を熱心にとる皆様の熱気で、だんだんと会場が温まっていく様子が手にとるように伝わってきました。

プレゼンテーションからトークセッション、そして懇親会まで。お集まりいただいた皆様の『マーケティングの成功』を祈って、最後は一本締めで締めたいと思います。

よーーーーーーーーっ ぱん(一本締め)

…さて、イベントレポートはここまでですが、アドエビスは2019年春からアップデートを随時行っていきます。

皆様のマーケティングを「スピーディーに・わかりやすく・簡単に」するために、これからもアドエビスは頑張ってまいります!(引き続き、よろしくお願いいたします。)

アドエビスの詳しい情報はこちらよりご覧ください

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