マーケティングを進化させるには、3つの「ハカる」が必要です。
- intention(図る)
- planning(計る)
- measurement(測る)
つまり課題設定をして仮説を導き出し、検証を経て改善プロセスに落とし込む一連の流れが必要なのです。
そして3つの「ハカる」を実行するために重要になってくるのが、ロジカルシンキングです。
不確実性が高いマーケティング活動において、ロジカルシンキングなくして、数値ばかり追っていても良い結果は得られません。
今回は、そのロジカルシンキングの重要性を紐解き、あなたのマーケティングを進化させる2つのロジカルシンキングをご紹介します。
1. 測れないからこそロジカルシンキングが重要
アドエビスやGAタグを埋めれば計測ができ、結果を数字で確認できるのは、限られた世界でしかありません。
ようやくibeaconやRFIDタグなどの技術進歩により、リアル店舗でも来客数を計測できるようになりましたが、それでも「測れない」世界は非常に多いのです。
例えば顧客満足や製品価値など、キモチで感じるものは数字で表しづらいものがあります。
しかし、マーケティングではここをどれだけ深掘り、相手の立場に立った戦略が打てるかが成功のカギ。
いつどんな状況で顧客は製品に興味を持つのか? それによりどのような将来を期待するのか?
もし施策が根拠のないまったくの勘だったら、失敗した時のリカバリーはまた勘頼り。いつまでたっても解決の糸口が見つからないまま、出発地点を右往左往することになるでしょう。
ロジカルシンキングを行うことで、たとえわずかな根拠でも確実に積み上げていくことができます。
暗闇のような状況でも、ロジカルシンキングを駆使することで確実に前進することができるのです。
2. 測れない状況でのロジカルシンキング2つ
すべての数値が測れる状況であれば、問題はありません。
しかし、現実的にそのような状況は皆無といっていいでしょう。
では、どうすれば測れない状況でロジカルシンキングができるのでしょうか?
大事なことは、手元にある数字から仮説としての数字を生み出していく、そういった癖を作っていくことです。
そのことを前提に、測れない状況でのロジカルシンキング2つをお伝えいたします。
基本的なことですが、確実に実行していくことで、あなたのマーケティングは進化を遂げるでしょう。
2-1. 実行が導くロジカルシンキング
全てが卓上通りに上手く行くなら、マネジメントの本はこんなに売れません。良くも悪くも、想定外のことが起こるから、実行フェーズは難しいのです。
そのため、卓上で完結させた「イメージ」を具現化し、単なる計画だったものを実行で「見える化」することは凄く大事です。荒削りでも、不確実性が多くても実行する。いわゆる叩き台というやつが重要です。
そこで初めて見える課題を、本番で確実に抑えれば問題ありません。時にロジカルシンキングを導くのは、成功確率が低い「実行」の結果であったりもするのです。
2-2. 時系列によるロジカルシンキング
トラブル発生時の対応で、一番大事なのは「時系列」です。
何が起きたのか、何があったから起きたのか、起きたらどうなったのか。前後の因果関係が解らなければ、次に起こさないために必要な対策が立てられません。
事実の収集能力と、その因果関係で起こる事象の再現性、そして事象によって起こるであろう次の事象のシミュレーション。前後関係が読めなければ、全てを「単体」の出来事として見てしまい、創造力に欠けます。
したがって本当に大事なのは、数字に落とし込むことではなく、数字にする新しい「目盛り」を見つけ、開発することです。
時系列で見ることで、精度の高いロジカルシンキングができるようになります。
今回のまとめ
測れない状況でもロジカルシンキングをすることで、点と点をつなげて全体像が見えてきます。
ロジカルシンキングは単なる考え方のツールではなく、すべての可能性を無駄にしない積極的なマーケティングの姿勢と言えるかもしれません。
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