広告クリエイティブの制作やWEBサイト解析においても同様ですが、ABテストをひたすら繰り返した経験がある方は、おそらく(うんうん。)と頷いてくれると思います。
何かと言うと、ある程度の経験を積むと打ち手が似通ってきて、改善の方向性に広がりがなくなってくるということです。
定量的なデータだけを頼りにしていると、その傾向はより強く、だんだんと打ち手自体もなくなってきてしまいます。
そこで求められるのはリサーチ・アンケートサービスをうまく活用することです。
そこで今回は筆者の経験や事例などから、3つのヒントをお伝えしたいと思います。
ABテストの落とし穴
広告クリエイティブの制作は高速でPDCAを回すため、大量にクリエイティブを用意してABテストすることがあります。
ABテストの良い点は、一定期間が経過すればどちらかが良くて、どちらかが悪いといった結果が必ず出るということです。(十分なインプレッションがある前提です。)
つまり、当面の「答え」が出るため、スピード感を持ってクリエイティブ制作を継続することができます。
しかし、ここには落とし穴もあります。仮に良い結果をAとして、悪い結果をBとしましょう。
見落とされがちなのは、実はBの一部を変えれば、A以上の成果を出す可能性があるということです。
実は、この点を理解している人と理解していない人で、冒頭にお伝えした「改善の方向性の広がり」が違ってきます。
理解している人は、過去に成果が出なかったクリエイティブに舞い戻り、何が悪かったのかの要因を、今度は定性的なリサーチで知ろうとします。
数字ではわからないことがある
ABテストは定量的なテストです。
定量的なデータと定性的なデータの2つがあるとして、ABテストだけでは定性的なデータを見逃しています。
ユーザーが広告クリエイティブやWEBサイトを見てアクションを起こすときは、非常に直感的なので、その隠れた声をリサーチやアンケートによって掘り起こし、定性的なデータを得ることが重要です。
数字ではわからないことがあり、ともすればたった1人のユーザーの声から改善の糸口を見つけることもあるのです。
リサーチサービスは継続利用が重要
リサーチサービスを活用して、今まで掴めなかった改善の糸口が見つかったとします。
そこから必死の努力で改善案を作り、実際に成果が上がるところまで持っていけたら素晴らしいことですよね?
しかし、当然ながら改善はそこで終わらないはずです。たとえばWEBサイトが改善されたら、ユーザーの使い勝手も変わってくるはずで、ヒートマップなどで定量的にユーザビリティを追いつつ、ここでも再度リサーチサービスを活用すべきです。
特にWEBサイトが改善された後は初見のユーザーが多く、まだ慣れていないので、新鮮な声が集められる可能性は高いと言えます。
このように、リサーチサービスを継続的に利用することで、WEBサイトの改善をさらに深掘りして行うことができます。
まさに、”ユーザーの変化”をタイムリーに把握できるということです。
リサーチ・アンケートサービスを活用する場合は、ここでご紹介した3つのヒントを意識しながら、より求めるものに近い結果を得られるよう、ぜひ試行錯誤してみてください。
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