ニューロリサーチを知るための3つのポイント(基本から背景&経緯・活用場面まで)

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マーケティング関連の用語は、1年も経てば新しいものが出てくる気がします。このまま続けると皮肉っぽくなってしまいますが、それだけ移り変わりが激しい世界だということです。

ニューロリサーチという用語を聞いたことありますか?ニューロマーケティングとも言われるようです。

おそらく多くの方が耳慣れない言葉だと思うので、今回は簡単にわかりやすく3つのポイントに分けてまとめてみました。

ニューロリサーチとは?

まずは基本的なこととして、ニューロリサーチ(ニューロマーケティング)について学びましょう。まず、こういった新しい用語を知るには、その概念が生まれるに至った従来の課題を知ると良いです。

その課題とは、従来のリサーチ方法(主にアンケートなど)にあります。

従来のリサーチ方法は、リサーチする側が主に言葉を使って質問をして、リサーチを受ける側も言葉を使って答えます。

言葉を使うことで、双方が納得できる意思疎通を交わすことができますが、一方で「言葉にできない感覚・感情」といったものは共有することはできません。

ニューロ(neuro-)とは、日本語でいう「神経」にあたり、ニューロマーケティングは「神経マーケティング」「心脳マーケティング」と呼ばれることもあるようです。(すこし違和感のある日本語ですが)

その意味するところは、人が言語化できない無意識下の感覚・感情などを、脳科学のアプローチで明らかにしてリサーチ(マーケティング)に活用しようとするものです。

ニューロリサーチの背景・経緯

ニューロリサーチが生まれた背景には、(先ほども触れましたが)従来のリサーチが定量的であれ定性的であれ言語を介する以上、誤る可能性があり、より正確性が高い別のアプローチがないかと模索されたことがあります。

2008 年には日本消費者行動研究学会が「ニューロマーケティングの可能性を探る」というカンファレンスを開いていますが、長らくテクノロジーの進化を待たなくては広く普及するのは難しい状況が続いたようです。

そして近年、デバイスの進化が進み、ニューロリサーチを行う環境が整ってきました。

ニューロリサーチの活用場面

ニューロリサーチを行うには、ウェブカメラで表情認識をしたり、脳波を測定するためにデバイスを頭に装着したりと、いくつかの方法があります。

脳波をとるための装置は、おそらく皆さんのご想像通りでVR機器のようなものですが、残念ながら写真素材を持ち合わせていません。(画像イメージはお探しいただくと、色々と発見できます。)

ニューロリサーチの活用場面としては、たとえばこういったものがあります。

とあるブランドがリブランディングのためにCMを制作して、ロゴやコピーなども一新したとします。

ブランド側は(今回のリブランディングを、顧客はどのように感じるのか?)といった疑問を当然のように持ちますが、従来のリサーチ方法だけで答えを知るのは難しいかもしれません。

そこでニューロリサーチを活用します。

対象者のリサーチ結果から、リブランディングをしたことでよかったこと、あるいはよくなかったことなどを調べていきます。(ここではリブランディングが前提ですが、単体のCMや動画クリエイティブなどにも活用できます。)

その結果を受けて、顧客がブランドに抱くインサイトを読み解いていき、今後の商品開発や広告クリエイティブなどに活かしていくのです。

−さて今回は、ニューロリサーチの基本的なことから、背景・経緯、活用イメージなどをお伝えしました。まだ比較的新しく未開拓な部分が多い分野なので、これからも続報をお届けしますね。

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