簡単なようで至難の技?強いブランドが真剣に挑んでいる3つの挑戦

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ここで言う「強いブランド」とは、何も印象が強いわけでも、ましてや攻撃的なイメージを持っているわけでもありません。

時間が経っても、時代が移り変わっても、変わらず多くの人々の心に残り色褪せない、そんなブランドのことを「強いブランド」と言っています。

例えば虎屋やエルメスのような、名前を聞けば頭の中に印象が広がるブランドは強いブランドです。

ただ、こうしたブランドは一朝一夕ではできません。気の遠くなるほどの試行錯誤の結果、今こうして私たちの脳内に生き残っているのです。

今回はそんな強いブランドが挑んでいる、3つの挑戦についてまとめました。それらは全て、簡単なようで至難の技ではないでしょうか?

同じ印象を与え続けられるか?

エビスマーケティングカレッジでは、クラフトビールのブリュードッグ創業者、ジェームズ・ワット氏の言葉を何回か紹介しています。

ブランドとは、自分で操ることのできない、人の頭の中にある感情的な反応のこと。つまり、認知の問題なのだ。自分がどう思っているかではなく、他人にどう見られているかが問題になる。
出典:「ビジネス・フォー・パンクス」 著:ジェームズ・ワット

氏の言葉のように、ブランドとは他人の認知の問題です。強いブランドは、この認知を「完璧」といった言葉に近い状態でコントロールしています。

例えばロゴの大きさや色やトーンに始まり、たとえ数十文字の短いコピーだろうが、発するメッセージを細かくコントロールしています。

全ては(同じ印象を与え続けられるか?)といった挑戦を続けるためです。

ブランドイメージを損なわないために、これは地道でありながら、大胆かつ偉大な挑戦なのです。

(ブランディング視点で)組む相手は正しいのか?

ブランドがプロダクトを出す以上、マーケティングに力を入れて売上を上げようとするのは当然のことです。

しかし、単純に「ここがいいです。買ってください。」といったアプローチをしても、現代の顧客は振り向いてくれません。

そこで多くのブランドがメディアとのタイアップや、他のブランドとのコラボレーションをしますが、ここで必要な視点があります。

それは「組む相手は正しいのか?」といった視点です。

売上を追求する上では、誰彼構わずとまで行かなくても「売れる」と言うのが第一条件で、組む相手を選ぶのが良いでしょう。

この選定はそこまで難しくないはずです。売上予測やそこにつながるメディア/他ブランドの影響力は、SNSのファン数などを参考に予測を立てることはできます。

しかし、「ブランディング視点で」となると話は別です。ブランドの思想やコンセプトが合ってるかどうかは慎重に見なくてはなりません。

そして合わない時は、売上予測は脇に置いて「組まない」といった選択肢をとるべきです。これもまた、一つの挑戦だと言えるのではないでしょうか?

望む相手に買ってもらえているか?

最後の挑戦は、対顧客の話です。メディア/他ブランドを選ぶのと同様に、ブランドは顧客も選ぶ必要があります。

よくマーケティングは、重要なのは「顧客を絞り込む」ことだと言われます。

「顧客になってくれれば誰でもいいのか?」と言われて、もし本音を言うなら、強いブランドは「良いわけがありません。」と返答するはずです。

強いブランドは、自分たちのプロダクトを買ってほしい人を、自ら選んでいます。

「こういう人に買って欲しいです。」などと文章化されているわけではありませんが、表面上わからないだけで、必ず持っているはずです。

顧客を選ぶことは、時に恐怖を伴うかもしれません。みすみす自ら売上を下げているとも言えます。しかし、ブランドとして強くあるためには、挑戦しなくてはならないことでもあります。以上、強いブランドが真剣に挑んでいる3つの挑戦でした。

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