プロモーションという言葉は、「促進する/助長する」といった意味を持つpromoteからきています。
マーケティングにおいては、購買意欲を促進するために行われる施策をプロモーションと呼びますね。
ここではそのプロモーションを「場所」という切り口で考えたいと思います。
場所とプロモーションの関係をどのように考えれば良いのでしょうか?今回はローカルとシティを3つのTIPSで考察してみます。
シティの情報量と伝達スピード
場所を大きくローカルとシティの2つで分けた時、シティの情報の量と伝達スピードは特筆すべきものがあります。マーケターはこの点を意識して施策を企画しなくてはなりません。
東京の人口は1,300万人を超えます。実に全人口の約10%が東京に集まっているのです。(・・・シティとローカルというより、「東京とそれ以外」で分けて考えても良いかもしれません。)
人が集まればそれだけブランドのプロモーションも盛んになるので、日々いろいろなブランドが新しい情報をたくさん発信し、自分たちのブランドに注目を集めるために鎬を削っています。
情報量も膨大ですが、プロモーションで話題を作ることができれば、あっという間に広まります。つまり、伝達スピードが非常に早いのです。
もちろん悪いことも広まるので諸刃の刃ではありますが、うまく仕掛ければそれだけリターンがあるのは、シティの強みでもあります。
ローカルで一括りする危険性
一方でローカルですが、情報量も伝達スピードもシティに比べれば基本的には少ないし遅いと言えます。
特にシティで企画するプロモーション施策に慣れている人は、ローカルがまるで違う国かのような錯覚を起こすかもしれません。
さらにローカルというカテゴライズで場所を一括りにする危険性も、頭に入れておかなくてはなりません。
当然ですが、場所によって人が好むものは変わります。先鋭的で新鮮なものを好む土地柄がある一方で、日常使いというか、地に足が着いた商品を好む土地柄もあるのです。
それはステレオタイプからは詳しいことはわからず、そのブランドの商品へのリアルな反応をもってして初めて知ることになります。
ポップアップストア・イベントの有効性
そう。ローカルでプロモーションを展開する場合は、大々的に行う前に、その「土地柄」を知る必要があります。
そこで有効なのは、期間限定で行うポップアップストアやイベントです。
例えばローカルで感度が高い人が集まる場所をおさえ、その場所を起点としたプロモーション施策を行うことで、どのような人が訪れて、実際に購入するのか?といった情報が入ります。
WEB施策と連動すれば、さらにオンラインでの購入履歴や有効だった広告の種類や媒体なども知ることができるのです。
ブランドの商品へのリアルな反応こそ、ローカルをより深く知る情報です。その情報こそ、大々的なプロモーションを展開する礎となるでしょう。
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