プロダクトについて知れば知るほど、マーケティングの経験を積めば積むほど、見えていた「何か」が見えなくなっていく気がします。
その「何か」は新鮮な驚きだったり、見過ごしがちなアイディアだったりと、言葉にするのはむずかしいものだったりしますが、確かに存在しています。
そのような状況にいると気づいた時、私たちマーケターは何をすべきでしょうか?
その答えの一つは、おそらくリサーチです。マーケティング戦略や、コミュニケーションの方法を見直そうとする時、顧客の声を聞いてみるのがよいでしょう。
最適なリサーチで得られるもの
実際、リサーチから得られる知見は大きいものがあります。
基本的なマーケティングアプローチの決め方は、過去のPDCAの成果を受けて、積み上げる形で次の展開を考えるというものです。
この時、PDCAがPから始まっていることからわかるように、まずは何らかのプランが必要です。
そしてプランを練るためには、顧客に対する新しい洞察がなくてはなりません。
顧客に対するリサーチは、その新たな洞察を得るための大きな気づきの機会でもあります。
直面している課題に答えを出すための最適なリサーチを行うことで、私たちマーケターは新たな洞察を得て、次なるPDCAのためのプランを構築することができます。
顧客と対面するメリット
最適なリサーチと言いましたが、リサーチには大きく分けて2つの種類があります。
それは顧客と対面するか否か、です。
顧客と対面するメリットは、ノンバーバルコミュニケーションまで含めて、顧客の心情を理解できる点にあります。
もちろん「理解できる」と言い切るには、リサーチをする私たちが、顧客の表情や細かなサインまで見極めないとならないという問題はありますが、それでも対面しない場合と比べて、とても多くの情報を得ることはできます。
「対面する」と言っても、たとえば10人くらいの顧客(ないしは潜在顧客)に一同に会してもらって質問をしたり、1対1で会話をしたりと、その方法は様々です。
そのため、目的に応じて、人数やリサーチ対象を細かく設定することが大事です。
顧客と対面するデメリット
一方で、顧客と対面することで発生するデメリットもあります。
わかりやすいところでいうと、時間とコストは比較的余計にかかります。
(WEBアンケートのような形式だと心許ない。)と思う人もいるでしょうが、WEBで完結すれば、有限である時間とコストをかけることなく顧客の声を集めることができます。
どのようなリサーチサービスを使うのか吟味する必要はありますが、その点を念頭に入れておいても良いかもしれません。
あと見落としがちなデメリットがひとつ。それは、対面することで顧客が正直な意見を言わないケースがあるということです。
これは質問者の技量にもよりますが、人は対面して関係性ができた相手の前で、なかなかマイナスなことを言いたがらないものです。
リサーチ内容によっては、ダメ出しをしてもらった方が良いこともあります。
顧客と対面することで、そのダメ出しの声が拾えないとなると、大いなるデメリットです。注意した方が良いでしょう。
顧客と対面するか否かはケースバイケースで考え、次なるPDCAのためのプランを構築するため、最適なリサーチ方法を探していきましょう。
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