顧客の心を捉える方法・・・そんなものが分かれば苦労はしません。
しかし、様々な事例を見てみると、何となくヒントを掴むことはできます。
今回は、動画・ネイティブアド・コンテンツマーケティングをピックアップしました。
潜在的なニーズを持つ顧客に対してアプローチして、感動や共感を生むマーケティングの素晴らしさにどれも感嘆のため息すら出ます。
それでは、潜在層マーケティングに効く3つの事例とアプローチをご紹介します。
1. 動画マーケティング
動画マーケティングの重要性に注目が集まったのは、ここ2,3年のことでしょうか?
しかし、この数年の間にも、人々の心を捉えて感動の渦に巻き込んだ動画の事例は、枚挙にいとまがありません。
こちらは世界的に有名な美容ブランド、Doveが配信した動画コンテンツです。
自らが伝えた情報を元に画家が書いた自分の似顔絵と、友人の証言を元に画家が書いた似顔絵を比べると・・・明らかに後者の方が美しいという結果に。
この動画を通じてDoveが伝えたかったのは、「You are more beautiful than you think(あなたはあなたが思っている以上に美しい)」というメッセージです。
Doveが制作したこの動画は、決して「Doveを使ってください」とは言いません。
しかし、動画はブランドが内包する「メッセージ」を、消費者の潜在的なニーズに訴えかけることができます。
この動画コンテンツは共感に共感を呼び、世界中に拡散されました。
これこそ、まさにDoveが動画マーケティングで実現したかった「潜在層向けのマーケティング」の成功事例ではないでしょうか?
2. ネイティブアド
https://www.wired.com/partners/netflix/
こちらはNetfllixがWiredと共同で制作したネイティブアドです。
日本国内で見かけるインフィード型、レコメンドウィジット型のコンテンツは”記事”の印象が拭えないものがありますが、海外はさながらランディングページです。
ページに来訪した瞬間に顧客の心を掴み、広告の匂いを感じさせないままスクロールを促すことで、接触時間を長く保ち、最終的には顧客すら意識していない潜在ニーズに訴えかけます。
ちなみに、このネイティブアドはテレビの歴史を振り返りつつ、最後にNetflixに行き着く壮大なストーリーが展開されます。
3. コンテンツマーケティング
潜在層向けのマーケティングとしては、動画・ネイティブアドの他に、コンテンツマーケティングも挙げられます。こちらは、Bufferが運営するBuffer Blogです。
Bufferは、FacebookやTwitterの投稿管理ができるツールですが、ブログをさっと読んだだけではツールの良さまではわかりません。
ただ、ソーシャルメディア関連の豊富な話題と、時に信じられないくらい濃密なノウハウがコンテンツごとにまとまっているので、読み物としても、1つのメディアとしても非常に読み応えがあります。
コンテンツマーケティングは、顧客にたった一度だけコンテンツを読んでもらっても、なかなかコンヴァージョンに至ることはありません。
検索キーワードに上位表示するSEO的なコンテンツマーケティングもありますが、主要なキーワードは多くの競合コンテンツに占拠されてしまい、よほどサイト強くないと難しいのが現状です。
Buffer Blogのように、読者が面白い、ためになるコンテンツを継続的に発信して、継続的に来訪してもらうことが、コンテンツによる潜在層マーケティングの正しい在り方だと思います。
潜在層マーケティングの効果測定
さて、今回ご紹介したのは、動画・ネイティブアド・コンテンツマーケティングと、どれも顕在層向けではない、顧客の潜在的なニーズへのマーケティング手法でした。
こうした潜在層マーケティングの良し悪しを計るためには、従来のCPAだけを見る効果測定方法ではダメです。
なぜなら、従来の効果測定は、顧客がコンバージョンする直前の最後のクリック(ラストクリック)を元にCPAを算出しているため、これではラストクリック以前に接触した施策の効果がわかりません。
これだけマーケティング施策が複雑に絡み合う今だからこそ、顧客とのタッチポイントごとにクリックを計測して、カスタマージャーニーを分析することが大事です。
その点、私たちの「カスタマージャーニー分析」は、あらゆるユーザーとのタッチポイントを可視化することができる優れものです。ぜひ、一度詳細をご覧ください。
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