5つのオウンドメディア事例ー2017年の今でも参考にしたい7つのポイント

  • HOME
  • KNOWLEDGE
  • 5つのオウンドメディア事例ー2017年の今でも参考にしたい7つのポイント

マーケティング戦略の一環として、オウンドメディアをスタートする企業が増えました。

ユーザーとの接点を作るためには良質なコンテンツが必要ですが、他社のメディアに寄稿したり、ブランデッドコンテンツを作ったりと複数の選択肢がある中で、オウンドメディアを継続する道のりには様々な困難があります。

しかし、オウンドメディアはただのトレンドではなく、ユーザーを惹きつける魅力的な仕掛けやコンテンツがあれば、広く世に知られることとなり、間違いなく自社のブランディングやマーケティング面で成果を上げることができるでしょう。

それを証拠に、国内でオウンドメディアの必要性が本格的に問われ始めたのは、だいたい2014年頃からですが、2017年の今でも参考にしたい秀逸な事例は数多く出ています。

今回はその中から5つのオウンドメディア事例をピックアップして、7つのポイントをまとめてみました。

事例1. 北欧、暮らしの道具店

https://hokuohkurashi.com

ポイント

  • ECサイトとメディアの融合
  • 一冊の雑誌のような「世界観」

「北欧、暮らしの道具店」のサイトはただ素敵なサイト・・・というだけではなく、商品をクリックすると「商品情報」ではなく「コンテンツ」に遷移するという、普通のECサイトとは違う作りをしています。

最近でこそ似たような形式が増えましたが、「北欧、暮らしの道具店」はオウンドメディアとECサイトが融合した形の先駆けとも言えます。

この新しい形は、ユーザーに価格や機能ではなく、商品を手に入れることで始まる新しい生活提案をコンテンツを通じて行っています。

そして何よりも、「北欧、暮らしの道具店」の素敵な世界観は、サイトに訪れる人を飽きさせないばかりか、他のECサイトではなくここで購入する理由作りもしています。

「北欧、暮らしの道具店」の運営で気をつけていることで、代表の青木 耕平さんは以下のように述べています。

各SNSでコンテンツの出し方に違いがあるのですが、Instagramでは「1冊の雑誌を作るように」コンテンツを作り込んでいます。一個一個のコンテンツとして考えるのではなく、コメントなども含めて、全体で一つの雑誌になるように発信しているんです。

出典:SELECK『「北欧、暮らしの道具店」が生まれるまで。世界観の作り方、SNS運用の秘訣』

コンテンツ一つ一つを作り込むこと自体、非常に大きな労力がかかるものですが、コンテンツ単体だけではなくInstagram全体を一つの雑誌と捉えている点、その発想が素晴らしいですね。

InstagramはSNSですが、当然ながら本体サイトであるメディアも同一の考え方で運営されているはずです。この作り込まれた世界観こそ、「北欧、暮らしの道具店」の最大の優位性ではないでしょうか。

事例2. BAKE MAGAZINE

http://www.bake-jp.com/magazine/

ポイント

  • 良質なコンテンツを作れる有名インフルエンサーの活用

続いての事例は、THE BAKE MAGAZINEです。

運営元である株式会社BAKEは、チーズタルトなどが有名なお菓子の会社でありながら、デジタルマーケティングを上手に展開してオンライン上でもファンを増やしています。

THE BAKE MAGAZINEで注目したいポイントは、オウンドメディアの立ち上げ当初から、編集長に塩谷舞さんを迎え入れた点にあります。

塩谷舞さんはフリーランスとして活躍されている方で、コンテンツの企画・編集・ライティングなどをお仕事とされています。

そして同時にSNSのフォロワー数が非常に多いインフルエンサーでもあります。

コンテンツマーケティングにおいて、インフルエンサーの存在が重要になってくる点は以前もお伝えしました。

特にオウンドメディアの立ち上げ時期は、コンテンツ数も少ない中でどうしてもアクセス数が集まりにくいという課題があります。

そのような状況を突破するために、塩谷舞さんのように影響力があり、良質なコンテンツを作る人を迎え入れたTHE BAKE MAGAZINEの事例は、とても参考になります。

▼参考
塩谷舞さんが運営しているメディア「milieu(ミリュー)」
THE BAKE MAGAZINE「オウンドメディアをはじめて1ヶ月。すごい効果がありました。」

事例3. ほぼ日新聞

http://www.1101.com/home.html

ポイント

  • 1998年から一貫してコンテンツを発信し続けている
  • 「消えるコンテンツ」という意外性

続いての事例は、ほぼ日刊イトイ新聞、通称「ほぼ日」です。

歴史を振り返ると、オウンドメディアといった言葉がなかった・・・もっと言うとインターネット自体がまだ世の中ではマイナーなものだった1998年から、コツコツと継続してコンテンツを更新している糸井 重里さんが始められたメディアです。

特に糸井さんが書く「今日のダーリン」は、(ほぼ日刊と言いながらも)1998年から一貫して毎日、365日更新されています。

それだけでもすごいことですが、さらに一つ面白いのが、この「今日のダーリン」は毎日更新しますが、毎日消えていくのです。

コンテンツは普通、蓄積することでメディアのアクセスが増えるものですが、ほぼ日では真逆からのアプローチをとっています。

私たちは、毎日ほぼ日に行かないと「今日のダーリン」を読むことができません。それだけに、ある意味でそれぞれが貴重なコンテンツだと言えるのです。だからこそ私たちは、ほぼ日から目が離せなくなるのです。

事例4. 春夏秋凍

http://shunkashutou.com/

ポイント

  • ニッチ分野の検索キーワードで圧倒的優位に

続いての事例は、急速冷凍機のコンサルティングやソリューション提供をするデイブレイク株式会社が運営する「春夏秋凍」というオウンドメディアです。

今までご紹介したオウンドメディアは有名なものばかりですが、「春夏秋凍」は非常にニッチな分野なので、ご存じない方が多いかと思います。

しかし、「急速冷凍」を中心としたニッチな分野ではSEOが非常によくできており、ユーザーとの接点をオウンドメディアで作っている点は非常に秀逸だと言えます。

当然、どの企業もSEOの一環としてオウンドメディアを運営している側面もありますが、自社商品に辿り着く検索キーワードが一般的な場合、SEOを目的としてオウンドメディアを運営するのは難しいものがあります。

その点、「急速冷凍」のようなニッチな領域でオウンドメディアを展開する戦略は、とても参考になるものがあります。

事例5. freshtrax (現地の情報)

http://blog.btrax.com/jp/

ポイント

  • 独自性の高い現地情報を丁寧にコンテンツに落とし込む

最後は、クリエイティブエージェンシー「btrax (ビートラックス)」が運営するオウンドメディア「freshtrax(フレッシュトラックス)」の事例をピックアップしました。

btraxは、サンフランシスコと東京の2拠点を持っています。そのため他社ではなかなか提供できない、日本国内とサンフランシスコ2拠点の最新情報を持っています。

オウンドメディアの運営経験があれば誰でもわかることですが、コンテンツは企画段階の前に「どのようなコンテンツを作るか?」といった点が悩ましい問題です。

コンテンツの元になるネタが豊富にあり、かつ独自性が高いということは、それだけで注目を集めるオウンドメディアが作れるポテンシャルを秘めています。

まさにfreshtraxは、独自性が高いコンテンツ(現地の情報)を豊富に持っているため、オウンドメディアとしても非常に魅力的だと言えます。

最後に・・・。

ここまで5つのオウンドメディア事例と、7つのポイントを見てきましたが、いかがでしたか?

オウンドメディアは始めることは簡単ですが、継続して成果を上げていくことは簡単ではありません。またアクセスはじわじわ上がっているものの、成果に繋がっているのかが見えにくい場合もあります。

こういった場合、直接効果だけを見る効果測定はオウンドメディアには適していないため、アドエビスのようなツールを使って間接効果まで含めて見るのが良いでしょう。

アドエビスの詳しい説明は、以下のリンクから見ることができます。オウンドメディアを始める前に、ぜひ一度ご覧になってください!

ARCC限定イベントへのご招待・限定コンテンツの配信・
新着記事の案内・イベント情報の先行配信など、特典が満載です。

メルマガ登録