「ネット広告の効果測定は、広告媒体のレポート機能を使えば十分」
このように考えている人も、少なくないのでは?
確かに、「Yahoo!プロモーション広告」や「Google AdWords」といった広告媒体のレポート機能だけでもコンバージョン数をはじめとしてさまざまな情報を収集できます。しかし、広告媒体のレポート機能だけでは、十分な広告効果測定を行うことは難しいのです。
そこで今回は、広告媒体のレポート機能だけでは実現の難しいこととそれを補う広告効果測定ツールの導入メリットをご紹介します。
そもそも「ネット広告効果測定」って何?
「ネット広告効果測定」とは、インターネット上に掲載しているネット広告の効果測定をして、その結果を定量的な数字で表す仕組みを指します。「Yahoo!プロモーション広告」や「Google AdWords」といったネット広告媒体を利用するユーザーは各媒体のレポート機能で広告効果測定を行うことができます。
ただし、こうした媒体が提供するレポート機能だけに頼ると、正確な広告効果測定を行うことができず効果的な戦略を立てることが難しくなってしまいます。そのため、別途「広告効果測定ツール」を導入する企業が増加。以下で取り上げる大きく3つの理由から、広告効果測定ツールの導入に踏み切る企業が多くなっているのです。
広告効果測定ツール画面
「広告効果測定ツール」を導入する3つの理由
理由① 「重複コンバージョン」を排除し、正確な広告効果測定を実現できる
ネット広告の出稿先といえば、やはり「Yahoo!プロモーション広告」と「Google AdWords」。いずれもユーザーはレポート機能を利用して、コンバージョン数などを確認することができます。
しかしこの2つの媒体を併用している場合には、困った事態に陥ってしまうのです。
1つのコンバージョンは、1つのネット広告だけを経由して成り立っているとは限りません。複数のネット広告を経由して、コンバージョンに至っている場合も多いのです。このような場合、「Yahoo!プロモーション広告」と「Google AdWords」の両方に出稿していると、それぞれに1コンバージョンずつ計上されてしまうのです。つまり、実際のコンバージョン数とのかい離が生まれてしまうということです。
一方で広告効果測定ツールの多くは、「重複排除機能」を備えています。そのため、「重複コンバージョン」を排除しコンバージョンの獲得に直接貢献した広告のみにコンバージョンを計上することができます。
理由② 広告効果測定にかかわる名称などを統一できる
複数のネット広告媒体を運用している場合、それぞれのレポート機能ごとに次のような違いのある場合が珍しくありません。
- 取得する指標の名称が違う
- コンバージョン数の計上方法が違う
こうした媒体ごとの違いは、分析する上での大きな障壁となりかねません。
一方で広告効果測定ツールを導入すれば、指標の名称やコンバージョンの計上方法を統一できるので、ズレのない正確な広告効果測定が可能となります。
理由③ 各広告の間接効果を可視化できる
「ネイティブ広告で商品の存在を知った後に、リスティング広告から公式サイトに訪問して、その後バナー広告から商品を購入した」
複数の媒体に広告を出稿している場合、このような複雑なプロセスを経てのコンバージョンは当たり前に発生します。
そしてこのようなコンバージョンについて、広告媒体が提供するレポート機能だけで効果測定を行うと、間接的に貢献しているはずの広告に対してパフォーマンスが悪いと間違った分析を行ってしまう恐れがあります。広告媒体のレポート機能では、異なる媒体の計測結果を知ることはできないのです。
一方で広告効果測定ツールを導入すれば、一元的に計測することで、例で紹介したような複数の広告に紐づくコンバージョンまでの流れを正確に把握できます。つまり、1つのコンバージョンに間接的に貢献した広告を分析することが可能となるのです。
各広告における間接効果数値
ネット広告の効果測定において重要なのは、「グレーゾーンの可視化」です。ネット広告をより効果的に運用するには、複数の広告の結びつきやコンバージョンへの貢献度といったグレーゾーンにも目を向けて効果測定をすることが重要なのです。
今回のまとめ
2つ以上の広告媒体に入稿しているなら、媒体のレポートではなく、広告効果測定ツールを導入したほうがより数値(とくにコンバージョン)は正確になります。データに基づく広告運用を目指すのであればネット広告媒体のレポート機能のみならず広告効果測定ツールの利用をおすすめします。
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