ここ数年、オウンドメディアを新たにスタートする企業は右肩上がりに増えました。
しかし、コンテンツマーケティングという言葉だけが一人歩きしてしまったのか、目的や本質を把握していないまま、何となくスタートした企業も決して少なくありません。
経験があればわかることですが、メディア運営は簡単に成果が出るものではありません。
何の仕掛けもないまま、スタート時点からコンバージョンを期待し続けても、徒労に終わるだけです。今回は、大まかにオウンドメディアを3つのフェーズに分けた時に、それぞれどんなKPIを設定すれば良いのかを考えてみましょう。
フェーズ1 のKPI:更新頻度
オウンドメディアをスタートさせてすぐは、まだ誰からも注目されていない状態です。
ここで一生懸命PVやUU、ましてやコンバージョンをKPIとするのはナンセンスだと言えます。
SNS上で影響力の大きい人が起点となり、記事がバズる場合ももちろんあります。コンバージョンも出るかもしれません。
ただそれは一過性のものです。
スタートからしばらくの間は、ひたすら地味にメディアの更新を継続していく根気が必要です。
「わざわざKPIにする必要はない」という声も聞こえそうですが、「成果が出ない」というネガティブな気持ちにならないように、チームの共通の目標として更新頻度を追うことは大事ではないでしょうか。
フェーズ2のKPI:SNSのフォロワー数・オーガニック検索からの流入
メディアの更新がコンスタントに行えるようになったら、おそらく徐々に読者からの反応があると思います。
このフェーズでは、以下の2つにおいてKPIを設定しましょう。
- SNSのフォロワー数・ファン数
- オーガニック検索からの流入数
メディアが大きく成長していくためには、SNSからの流入か、オーガニック検索からの流入を大きくしていく必要があります。
そのオウンドメディアの成長戦略をどのように設計するかで、見るべきKPIも変わりますが、この2つは外せません。
SNSを起点として成長戦略を考えているなら1.を特にケアして、読者の疑問やニーズに応えるコンテンツ作りをするなら、2.のオーガニック検索からの流入に注目しましょう。
フェーズ3のKPI:コンバージョン
一過性ではなく、恒常的にコンバージョンが出てきたら、もちろんKPIとしてコンバージョンを設定しましょう。
ただ(オウンドメディアのコンバージョンを何にするか?)といった疑問は持つべきですよね。刈り取り型のWEB広告とは目的が違うので、当然コンバージョンを何にするかは考え直す必要があります。
ヒントとしては、B to B企業のオウンドメディアの場合、商品・サービスにもよりますが、『問い合わせ』といったハードルがやや高いアクションをコンバージョンとするのではなく、『ホワイトペーパー』や『資料請求』のダウンロードをコンバージョンにするのがオススメです。
ARCC限定イベントへのご招待・限定コンテンツの配信・
新着記事の案内・イベント情報の先行配信など、特典が満載です。