今回は、Googleの検索情報を見ることができる唯一のサービスである「Google Search Console」で試してほしい3つの機能を紹介します。
おそらく殆どの人が「聞いたことがないなぁ」と思われるでしょう。以前は「Googleウェブマスターツール」という名称だったと聞けば「あれか!」と思われるかもしれません。
「Google Search Console」はサイトを改善し検索からの集客を強化するためのツールです。ですが本質的には、「サイトに訪問したユーザーにとってわかりやすいサイト作りをしているか?」を把握することにあります。
そこで、どの機能を使えばサイト作りを把握できるのか、3つに絞って紹介したいと思います。
1つ目:検索アナリティクス機能
“not provided”対応以降、GoogleアナリティクスやAD EBiSなどの解析ツールでは、ユーザーがどのような検索ワードでサイトに流入しているかわからなくなりました。
しかし、「Google Search Console」を使えば、その検索ワードがわかるようになります。それが検索アナリティクス機能です。
2015年現在、検索情報を見ることができる唯一の無償サービスだと言われています。(ちなみに厳密で精緻にトラッキングした数値ではなく、あくまで統計的な数値だと言われています)
図1:検索アナリティクスの画面
検索アナリティクス機能では、検索ワードごとに、検索結果での表示回数、クリック数、CTR、そして掲載順位がわかります。
また、ページ毎、デバイス毎にも表示することが可能です。
ページ単位で検索ワードの傾向を見ることができますし、デバイス単位(PC、スマホ、タブレット)でも検索ワードの傾向を見ることができます。
例えば、ある特定のページの流入数が全体平均と比べてかなり低いときに、SEO対策通りの検索ワードで流入しているかを把握するのに、大いに役立つでしょう。
図2:ページを指定することも、比較することもできる
このほかにも、表示回数が多いのに掲載順位が低い検索ワードや、掲載順位が高いのにCTRが低い検索ワードを見つけることで、コンテンツの改善につなげることができるでしょう。
ちなみに機能制限があり、データは過去90日分しか表示されません。90日以前のデータは削除されるようです。
したがって1週間に1回はログインして、データをダウンロードすることが望ましいでしょう。
またデータは表示制限があり、999件になります。したがって、分析はダウンロードしてエクセル上で作業をしたほうが良さそうです。
2つ目:コンテンツキーワード機能
どんなサイト(コンテンツ)であっても、掲載順位が高く、多くのユーザーを送客してくれる、“強い”検索ワードを1つは持っておくことが説かれています。
この検索ワードがGoogleに認識されているかを確認することができます。それがコンテンツキーワード機能です。
サイト(コンテンツ)内のキーワードの出現度をもとに評価し、重要度の一覧が表示されます。
図3:コンテンツキーワードの画面
キーワードをクリックすれば、出現頻度の高いページ(コンテンツ)一覧が表示されます。
図4:上位のURL一覧
サイト全体で訴えたいキーワード群が決まれば、コンテンツキーワードと比較しながら改善することができます。
ただし、この結果はサイトの中だけの順位であって、そのまま検索アナリティクスの結果に合致するとは限りません。そこだけ注意が必要です。
3つ目:モバイルユーザビリティ機能
2015年4月、Googleが「モバイルフレンドリーアップデート」を実施しました。モバイル(スマホ)検索ではスマホで利用しやすいようなページの掲載順位を引き上げることが目的です。
スマホでの検索にのみ影響があると言われていますが、今やスマホからの流入が多いサイトのほうが殆どですから、このアップデートは各界に激震を呼んだのではないでしょうか。
Googleは「Flashなどスマホで一般的でない立地コンテンツを使っていない」「拡大表示しなくても文字が読める」「コンテンツが画面のサイズに合っている(横スクロールや拡大表示をしなくていい)」「タップしやすい」などの例を掲げ、スマホ対策を促しています。
こうしたスマホ対応が確実に実施できているかを確認できるのが、モバイルユーザビリティ機能です。
各ページを6つの点から見て、スマホ対策が十分かを確認することができます。
図5:モバイルユーザビリティ
問題があれば、問題のあるページと、そのページ数を確認できます。重要度順にソートされて表示されるので、どのページから対応すれば良いかがわかるようになっています。
ちなみに、Googleは“モバイルフレンドリー”を強く推しているようで、独立した機能も提供しています。
それがモバイルフレンドリーテストです。
図6:モバイルフレンドリーテスト
この機能を使えば、スマホ対応に「合格」しているか判定され、かつ修正点まで教えてくれます。
まとめ
今回は、「Google Search Console」の特徴的な3つの機能を紹介しました。
いずれもコンテンツの内容に直接関するものではありませんが、質を高めるためには欠かせない機能ばかりです。
ぜひ、皆さんの運営されているサイトにも導入し、まずは今回取り上げた3つの機能を使ってみてください。
ARCC限定イベントへのご招待・限定コンテンツの配信・
新着記事の案内・イベント情報の先行配信など、特典が満載です。