2045年に向かうための3つのヒント|AIの進化とマーケターのこれから

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とても壮大なタイトルをつけてしまった。しかし、あとに続く文章は短い。しかし、けっして貧相なものではない。(と、そう言い切ってしまう。願望も込めて。)

諸説あるが、2045年にシンギュラリティがくると言われている。シンギュラリティとは、AI(人工知能)が人間の知性を超えるタイミングのことだ。

では、私たちマーケターが目指すべき方向性はいかに?

ここではそのヒントになる3つの視点を紹介したい。釈迦に説法になるといけないから最初にお伝えするが、この文章は2年目から5年目のマーケターに捧げるものだ。

機械ができないことは何か?

AI、つまりは機械ができることと、できないことは何か?

まずはこのことを理解する必要がある。

すでに多くの書籍が世に出ているから、3冊程度を厳選して隅から隅まで読んでみよう。

それだけでも多くのことを学ぶことができる。

たとえば広告を起点としたマーケティングコミュニケーションにおいて、「広告の運用力」はどんどん機械に代替されていくだろう。

「クリエイティブ」も、感動を呼んだり心情に訴えかけるものはまだしも、純粋にコンバージョンを狙うものなら、機械にも作れるようになるかもしれない。

いや、すでに作れる兆しは見えている。あとはどれだけ精度が上がるかだ。

今、私たちマーケターが考えるべきことは、(機械ができないことは何か?)だ。

いずれ機械に置き換わることではなく、機械にもできないことに焦点を当てるべきだ。それを知るためにも、AIについて学ぶ必要がある。

“マーケティング”という孤島はない

さて、マーケターとは、はたしてマーケティングだけを生業にしていていいのだろうか?

マーケティングを考える上で、プロダクト開発やブランディング、PRは関係ないものだろうか?

「マーケティング」という言葉を使うことで、何か特定の独立したものを指していると、勘違いしてしまうかもしれない。しかし、マーケティングは切り離されて独立しているものじゃない。

マーケティングという孤島はなく、すべては連なって関係性をもっている。このことを理解していると、マーケターとしてのキャリアを積む上で、異なる視点から事業を見たいと思うはずだ。

(筆者の個人的な見解も大いに入るが)それは挑戦的かもしれないが、マーケターとしてのキャリアに良い影響を及ぼすことは間違いない。

他者の気持ちを知ること

これからAIが進化することで、ますます効率よく、最適解に辿りつけるようになるだろう。

特にWEB上のコミュニケーションは、定量的なデータを得やすい。

データから導き出される最適解は、説得力があり、異論を唱えにくいものがある。意思決定もスムーズだ。

こういったことを踏まえて考えると、2045年に向けて、マーケティングはどう変化していくのだろうか?

データを起点にマーケティングの答えが出るのであれば、私たちマーケターは必要ないのだろうか?

マーケターと呼ばれる人(つまり私たち)は必要なくなり、AIが出した答えに従い施策を展開すれば、成果は上がるのだろうか?

いくつもの問いを用意しておいて申し訳ないが、筆者にも2045年のマーケティングがどう変化するのか、正直なところ予想がつかない。

ただ、人が人に対してサービスを提供する、この前提が変わらないのであれば、マーケティングの本質は「他者の気持ちを知ること」だと筆者は思う。

それゆえに、何十年の時が経とうと、マーケターという呼称が変化しようとも、サービスを提供する先にいる人々の気持ちを知ることが大事であることは、変わらないことではないだろうか?

その本質を見据えることを忘れずにいれば、これからいかにAIが進化しようが、進化したAIの活躍の幅が広がろうが、あなたという存在が求められつづける可能性は残るだろう。

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