今回はiPhoneデバイスの効果測定とCookieのお話をしたいと思います。
世間では、1st Party Cookieのみ計測可能で、3rd Party CookieはNGと言われています。
しかし、実際はどうなのでしょうか?
1. 1st Party Cookie と3rd Party Cookie とは?
前提として理解していただきたいことは、1stと3rdをわけているのは、「Cookieを発行した発行元はどこなのか?」という点です。つまり、発行元によって1stと3rdにわけられます。
ちなみにCookie(クッキー)とは、ユーザーがサイトを閲覧した際に、データを一時的に保存しておく技術、及びそのデータのことを指します。
WEBマーケティングの効果測定では、このCookieという技術を使っていますが、1st Party Cookie と3rd Party Cookie の双方を使っているので、まずは違いを簡潔にご説明したいと思います。
1-1. 1st Party Cookie とは?
1st Party Cookie は、ユーザーが訪問しているサイトから発行されたCookieを指します。
つまり、ユーザーが訪問したサイトのドメインから直接Cookieを付与された場合、それは1st Party Cookieです。
1-2. 3rd Party Cookieとは?
一方で3rd Party Cookieは、ユーザーが訪問したサイト以外のドメインから発行されたCookieのことを指します。
つまりユーザーが訪問したサイトのドメインと、Cookieが発行されたドメインが異なる場合、そのCookieは3rd Party Cookieと呼ばれます。
そして、この3rd Party Cookieをブロックするブラウザが増えていると世間一般で言われており、効果測定には向かないといった声も聞かれるのです。つづいては、その点を見ていきましょう。
2. 効果測定ツールは、何で計測しているか?
効果測定ツールは1st Party Cookie を使用する場合もあれば、3rd Party Cookieを使用する場合もあります。
つまり、一概に「効果測定ツールは3rd Party Cookieだ」と考えることはできません。ただ、比較的3rd Party Cookieを使用するツールが多いのが実情です。
ただ、Googleアナリティクスや、ADエビスのような広告効果測定ツールは1st Party Cookieです。
3. iPhoneは何が計測できて何が計測できないのか?
では本題のiPhoneの効果測定について、見ていきましょう。
ご存じかもしれませんが、iPhoneの標準ブラウザsafariのデフォルト設定は、「1度訪問したサイトならOK」です。
「1st Party CookieのみOK」ではなく、「1度訪問したサイトならOK」なので、一度でもユーザーが訪問したサイトであれば、3rd Party Cookieも付与します。
よって、一度でもユーザー訪問したサイトであれば、3rd Party Cookieを使った効果測定ツールも計測可能です。
さらに、1st Party Cookieを付与する効果測定ツールは、当然ながらユーザーが一度も訪問していないサイトであっても計測は可能です。
今回のまとめ
世間では「3rd Party CookieはNG」と言われていますが、必ずしもそうではないことがお伝えできたかと思います。
さらに1st Party Cookieを付与するツールであれば、iPhoneの効果測定でCookieがブロックされるといった不安は一切感じなくてよいでしょう。
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