私たちの生活は、ここ10年近くで大きく変わりました。
その変化のきっかけを作ったのは、iPhoneに代表されるスマートフォンであると言っても良いでしょう。
そのスマートフォンの登場・普及を追い風に、企業は自社のブランディングや商品・サービスの訴求を行うために、メディアを運営することが多くなりました。
今回は、そのメディア運営方法の一つ、「分散型メディア」をご紹介します。
分散型メディアとは何でしょうか?そしてメディアが分散されることで、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
そういった点を見ていきましょう。そして、最後に顧客とのタッチポイントが増える中で、どのような対処法があるのかをお伝えします。
1. 分散型メディアが誕生した背景とは?
企業はこれまで、自社のブランディングや、商品・サービスの訴求を行う方法の一つとして、「オウンドメディア」を運営してきました。
自社の商品やサービスがライバル各社のそれと比較して、いかに優れているのかを、SEOなどを考えながら紹介することで、差別化を行ってきたのですが、最近少し状況が変わりはじめています。
まずスマートフォンの登場についてですが、iPhoneをはじめとしたスマートフォンを人々が持つようになり、確実に情報との接点が増えました。人々は空いた時間に、各々気に入った情報を閲覧し、時にそれらを拡散します。
拡散する際には、LINEやFacebook、TwitterなどのSNSが、とても役に立ちますよね?
ニュース記事などに付されている「いいね!」ボタンなどをワンクリックすれば、自身の興味のあることを他人に紹介し、一緒に盛り上がることができます。こうしてスマートフォンとSNSは相性良く、セットで人々の生活の一部へと昇華していきました。
一方、企業としてもオウンドメディアが乱立したことで、SEOで上位をとることが難しくなりました。せっかく注力してウェブページを作り上げても、ユーザーからの閲覧が得られなければ意味がありません。
スマートフォンの隆盛によるSNS利用者の増加、そして企業がSEOを捨てて、SNSという巨大なプラットフォームを利用しようとしたアイディアが、「分散型メディア」が誕生した背景にあります。
2. 分散するメリット・デメリット
ではプラットフォームを分散するメリットというのは、一体どんなことがあるのでしょうか?
この点を理解することで、今後のメディア戦略に分散型メディアを取り入れるかの判断材料になります。
2-1. 分散するメリット
まず1つに、FacebookやTwitter、Instagramなど巨大なプラットフォームのユーザーを獲得しやすいという点が大きなメリットとして存在します。
たとえば、Facebookは世界中でデイリーアクティブユーザー数が約12億人であること、月間アクティブユーザー数は約18億人であることなどを明かしています(※平成28年12月時点)が、こうしたユーザーに対して、特にリーチしやすい点がメリットと言えます。
出典:ICT総研
SNSの利用は、ユーザーらの生活の一部と化していますが、ICT総研の調査によれば、いま最もトレンド感のあるサービスと言えるInstagramの利用時間は、ユーザーの約3割が1年前と比較して増加したと答えるなど、その勢いは留まるところをしりません。
2-2. 分散するデメリット
一方、分散型メディアはプラットフォーム依存型のメディアであるがゆえ、仮にプラットフォームが消えてしまった場合、そのメディアも一部消滅の危機に瀕してしまうというデメリットも存在します。
巨大なプラットフォームであるTwitterやFacebookが、明日突然なくなってしまうということは、非常に考えづらいことではありますが、最近ではSnapchatがサービス内容の変更を余儀なくされましたし、ウェブ上における栄枯盛衰のスピード感を考えれば、可能性としてゼロでないことは、しっかりと頭に入れておくべきです。
3. 顧客とのタッチポイントが多様に
顧客とのタッチポイントが多様化し、複雑化する中で、分散型メディアは今後、さらなるトレンドになっていく可能性があります。
FacebookやTwitterをはじめとしたSNSは、このところ一層、動画に注力していますから、広告を出稿すれば、潜在層へのアプローチについても、非常に有用な手段となっていくでしょう。
分散型メディアをはじめ、企業は各タッチポイントごとで様々な施策を行う中で、各施策に対する顧客のアクションを、しっかりと効果測定する必要が出てきます。
もちろん、自身でそれぞれの成果を監視することも可能ですが、それらは効率的ではありませんし、コンバージョンの重複などにより、時に間違った判断を下してしまう可能性を含みます。
その点、当社が提供しているADエビスであれば、分散型メディアだけでなく、バナー広告やメルマガなど、複数の広告の効果測定ができます。
コンバージョン重複を避けることはもとより、複数コンバージョン指定など様々な指標設定も可能です。コンバージョンの質をしっかりと見極め、メディア運用成果の最大化・最適化を目指してくださいね!
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