2017年、デジタルマーケティング業界はテクノロジーの進化によって、「できること」がどんどん増えています。
一方で、目先の業界ニュースや流行に心を奪われていると、本当に大事なこと、本質が見えなくなってしまうかもしれません。
コンテンツマーケティングや、ネイティブアドといった、コンテンツを使った比較的新しいマーケティングトレンドは、なぜ出現したのでしょうか?
果たして、それらはまるでブームのように過ぎ去っていったのでしょうか?
その謎を解く鍵として、従来の「バナー広告の限界」が存在します。今回は、その点を見ていきつつ、コンテンツマーケティングで潜在層にアプローチする重要性について、考えていきましょう。
1. バナー広告とコンテンツ
バナー広告のCTRは年々下がっているというデータがあります。
データ自体は少し過去のものになりますが、傾向から考えて現在のCTRは、さらに下がっている可能性があります。
よく考えればわかりますが、バナー広告を見たことがなかったユーザーは、何回もクリックしているうちに「これはバナー広告だ!」ということに気づきます。そして、いつしかバナー広告を無視するようになりました。(これをバナーブラインドネス問題と言います。)
一方でネイティブアドは、ここ1・2年の間にデジタルマーケティング業界でよく聞くようになりました。世界では、ネイティブアドの広告費が倍増して、市場が成長しています。
ネイティブ「アド」と言っているくらいですから、Web広告であることは間違いないですが、従来のバナー広告のように「広告然としていない」点が特徴の一つです。
ネイティブアドは(様々な種類がありますが)、基本的にはコンテンツを読んでもらうことで、ユーザーにクリックを促します。
あからさまな(広告然とした)バナー広告の効果が落ちている中で、ネイティブアドのように「コンテンツ」を使ったマーケティング手法が成長しているのは、コンテンツが重要である一つの証明だと言えるかもしれません。
2. バナー広告の限界?
実はバナー広告には、とある限界があります。その点を見ていきたいと思います。
まずコンバージョンして欲しいユーザーは、大きく2つに分かれます。それは、ニーズが顕在化している「顕在層」と、ニーズはまだ高くないが潜在的にはニーズを持っている「潜在層」です。
バナー広告は、小さな画像とコピーにユーザーが反応して、クリックしてくれないと意味がありません。なので基本的にはニーズが顕在化していないと、なかなかコンバージョンには至ってくれません。
一般的な目安として、CVRは高くても数%です。1%以下というのもザラにあります。つまり、バナー広告を出稿し続けて、顕在層にリーチし尽くしてしまうと、効果に限界がくるのです。
3. 顕在層・潜在層に2つの軸でアプローチ
では、どのようにユーザーにアプローチすれば良いのでしょうか?
それは、顕在層にバナー広告でアプローチするのと同時に、潜在層に向けてアプローチする2つの軸を作るのが良いでしょう。
何も別々の施策を完全に分断して走らせるわけではありません。
潜在層をターゲットにしてマーケティングをすると、ニーズが顕在化している(していそうだと思える)ユーザーを増やすことができます。
そこで顕在層向けにバナー広告を出稿することで、コンバージョンを増やすことができるのです。
4. 潜在層へのアプローチはコンテンツで
潜在層はまだニーズが顕在化していないので、まず自身のニーズに気づいてもらうことが大事です。
そのために重要なのは、コンテンツです。
時間をかけて、「気づき」を与える動画マーケティングや、コンテンツ読んでもらうことで「気づき」を与えるコンテンツマーケティング・ネイティブアドといった手法が良いでしょう。
5. バナー広告&コンテンツの効果測定
この時に大事なのは、潜在層マーケティングの効果測定です。
2017年、現代のデジタルマーケティングは、複雑な施策が同時並行で走ります。
コンバージョンに至るまでのタッチポイントが増えると、従来の単純なCPAだけを見る効果測定だけでは本当の効果はわかりません。
今後は、バナー広告と合わせてコンテンツの効果測定をするために、ユーザーのコンバージョンまでの経路を可視化して、カスタマージャーニー分析をすることが必要です。
その点、私たちの「カスタマージャーニー分析」は、あらゆるユーザーとのタッチポイントを可視化することができる優れものです。ぜひ、一度詳細をご覧ください。
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