2013年あたりを皮切りに、多くの企業がコンテンツマーケティングのために、オウンドメディアを開設しました。
しかし、日本国内で展開されているコンテンツマーケティングは、読者ではなく検索エンジンの方を向き、SEOのためにコンテンツを作っているように見えるものも、少なくありません。
確かに、よほどオンラインでの影響力がない限り、ただ日々のことを綴るブログのような形式ではアクセス数がままならず、ほとんど誰にも読まれない状況に陥ってしまうこともあります。
そのため、コンテンツマーケティングにおいて、SEOが非常に重要な要素の一つであることは確実です。
ただ、今改めて「コンテンツマーケティングはSEOなの?」という質問には「NO」とお答えしたいと思います。
今回は、3つのTIPSからコンテンツマーケティングを改めて考えてみましょう。
1. コンテンツマーケティングはSEOではない
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化のことを指します。SEOを行うことで、検索ランキングの上位に表示させて、アクセス数を増やすことができます。
前述した通り、確かにSEOはコンテンツマーケティングを語る上で、欠かせない要素の一つです。
しかし、検索からの流入数が多いからといって、コンテンツマーケティングがうまくいっているなどということは言えません。
コンテンツマーケティングで達成したい目的は、ただアクセスを稼ぐことではないはずです。従って特定のキーワードで上位表示をすることは、目的を達成するための一つの要素ですが、すべてではありません。
つまり、コンテンツマーケティング=SEOではないのです。
2. コンテンツを読むのは人間
「当たり前でしょ?」と言う声は聞こえてきそうですが、コンテンツを読むのは人間です。
しかし、SEOを意識しすぎて作られたタイトルや見出し、文章を読むと、私たち人間ではなく、クローラー※の方を向いてコンテンツが作られたのだと不自然に感じてしまいます。
しかし、人間が満足する検索ランキングを作らないと検索エンジンの信頼度が失われるため、クローラーは人間にとって質の高いコンテンツを探しているはずです。
たとえ今、SEOで検索ランキングが上がったからといって、人間が読んで不自然なコンテンツはいずれ淘汰されるでしょう。
あくまでコンテンツを読むのは人間です。人間が良いと思わないコンテンツが、良いはずはないのです。
コンテンツをアップロードする際に改めて、画面の向こう側には私たちと同じ人間が存在するのだと、(私も含め)今一度、しっかりと考えなくてはならないと思います。
※クローラーについての説明は、こちらです。
クローラー(Crawler)とは、Googleなどのロボット型検索エンジンがWEB上のファイル(HTML文書だけでなく、画像・PDFまで含む全般)を収集するためのプログラムのことです。
3. コンテンツ「マーケティング」である
コンテンツマーケティングの指標を考える時、確かにPV・ユニークユーザーといったわかりやすい指標は、オウンドメディアが成長して、多くの人にコンテンツが読まれているといった実感を生むので追いやすいのも事実です。
そのため、検索ランキングで上位表示できるようにSEOをかけて、コンテンツを大量に作り、PV・UUを右肩上がりにすることで成果が上がっている感覚があるのもわかります。
しかし、「リード顧客の獲得」「リードナーチャリング」「顧客にファンになってもらう」「ブランディング」などなど、コンテンツマーケティングを展開するには、様々な目的があります。
コンテンツマーケティングがマーケティングである以上、目的達成を念頭に、顧客を発見し、課題解決を通じて製品・サービスを改善していくために展開されるべきではないでしょうか?
参考:「マーケティングの仕事って何?コトラーの力を借りて3つに分解してみた」
まとめ
今回は、コンテンツマーケティングはSEOではないといったテーマで3つのTIPSをご紹介しました。
ただアクセス数が増えるからといって、コンテンツを大量に作って展開するだけでは、マーケティングとしての成果は出ません。
一朝一夕で成果が出ないコンテンツマーケティングだからこそ、しっかりと読者と向き合い、読者が求めていることをイメージしていくことが大事ではないでしょうか?
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