デジタルマーケティングの素晴らしさの一つは、ユーザーのアクションを定量的に計測できるため、行った施策の良し悪しがわかりやすい点にあります。
・・・と言っても、単純に「良かった」「悪かった」と言えない場合も多いのですが、それでも新聞や雑誌と比べて定量的に集められるデータは多いですよね。
しかし、定量的なデータだけで判断することは、定性的なデータを軽んじてしまい、ユーザーの貴重な声を無視することにも繋がりかねません。本来は、なるべくユーザーの具体的な声を聞きながら、マーケティング施策を練っていくことが必要です。
今回はその方法をご紹介しますが、その前に 「共創マーケティング」という言葉を、聞いたことがありますか?
1. 共創マーケティングとは?
あまり聞き慣れない「共創」という言葉ですが、文字通り「共に創り上げる」ことを意味しています。
ひいては「共創マーケティング」とは、自社商品の開発やマーケティング施策の発案を、一般消費者や顧客、あるいはパートナー企業などと共に行うことを指しています。
「共創マーケティング」という言葉自体が注目を集めたのは、今から数年前(2015年頃)のようですが、大手企業が商品開発に顧客の声を求めたり、ベンチャー企業と一緒にアイディアを練る取り組みなどは、最近でもよく耳にしますよね。
2. 共創マーケティングの成功事例
では、企業が共創マーケティング導入することで、いったい何が変わるのでしょうか?
ここに日本経済新聞に掲載された一つの事例があります。
中古車販売のガリバーインターナショナルは、共創マーケティングを実現するオープンイノベーションサービス「Blabo!(ブラボ)」で、「車はどういうふうに展示すれば、女性に売れるのでしょうか」と問いかけたそうです。
その問いに対する女性ユーザーの答えは「色別」に展示するというもので、それまで男性を意識して主にブランド順に展示していたため、まったくの新しいアイディアでした。
そのアイディアを試してみたところ、女性向けの販売が伸びるという結果が得られたのです。
出典:日経新聞「ヒット生む素人の知恵袋、原点はママとNY 」
・・・もしかしたら私たちマーケターは、自社の商品・サービス・ブランドについて、自分たちが一番詳しいと考えがちかもしれません。
誰よりも“そのこと”を考えている自負があるし、顧客が知らない様々な情報を持っているし、関わってきた仕事の経験もあります。当然かもしれません。
しかし、そのような事柄が邪魔をして現実をフラットに見れない・・・なんてことはありませんか?
顧客は時に、私たちマーケターの予想を覆したり、思いもよらないアイディアを持っていたりします。
共創マーケティングで顧客を始めとする”他者”の声を聞くことで、私たちはもう一度フラットな視点を取り戻せるのかもしれません。
3.ユーザーの具体的な声を聞く独自の方法とは
それでは最後に、ユーザーの声を集める具体的な方法をご紹介します。
世の中には、先ほどご紹介した「Blabo!(ブラボ)」のように、共創マーケティングやオープンイノヴェーションを実現するプラットフォームが多数ありますが、ここでは私たちがご提供するリサーチ連携というサービスをご紹介させてください。
リサーチ連携は、アンケート調査とアドエビスで取得した行動ログデータを組み合わせることで、従来の調査では難しかった「属性・行動・意識」すべてのデータを紐付けることができるサービスです。
つまり、「確実にWeb広告/サイトに接触した人」を特定できるため、実行動に基づく正確な効果測定調査を可能にする点が、その他のサービスと異なるところです。
冒頭で述べたように、デジタルマーケティングの世界は定量的なデータを比較的集めることができる一方で、「ユーザーの声」のような定性的なデータを集めることは簡単ではありません。
「どこで商品を知りましたか?」
「商品を買ってくれましたか?」
「どこで商品を買いましたか?」
例えばリサーチ連携を使って、ユーザーにこのような簡単な質問をするだけでも、顧客がどこで商品を知り、どうやって買ったのかがわかります。
またアドエビスを使うことで特にオススメなのが、現状のマーケティング施策を「定量的なデータ」と「定性的なデータ」を組み合わせてジャッジできる点です。
双方を活用することで、複雑なマーケティング施策も高い精度で効果測定ができるでしょう。(リサーチ連携の詳細は以下からご覧いただけます!)
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