CMOって何?注目される理由3つ・求められる能力4つを徹底解説

  • HOME
  • KNOWLEDGE
  • CMOって何?注目される理由3つ・求められる能力4つを徹底解説

CMOという言葉をご存じでしょうか?

CMOとはChief Marketing Officerの略で、執行役員の中でもマーケティング領域を司る責任者のことです。

あらゆるデータがデジタル化され、数字に基づく意思決定が可能になってきたマーケティング領域において、今、CMOが重視され始めています。

そこで今回は、CMOが注目される理由3つと、求められる能力4つをご紹介します。

特にマーケティング資格を取得したり、転職を考えたりする方はCMOについて理解を深めましょう。

必ずキャリアパスを考えるヒントになりますし、もしかしたら明日のCMOは、あなたかもしれないのです。

1. CMOが注目される3つの理由とは?

それでは、CMOが注目される3つの理由を探っていきましょう。

1-1. 近代におけるマーケティングの重要性

CMOが注目される1つ目の理由として、マーケティングの重要性が高まっている点が挙げられます。

従来のように良いものを作れば自然に売れる、なんてことはありません。物余りの日本において、需要を喚起して(欲しい!)と思わせるために、マーケティングこそ重要なのです。

となると、必然的にマーケティング領域を統括する人材(CMO)に注目が集まります。

1-2. マーケティングが取り組むべき領域が広まっている

マーケティングと聞くと、すぐに広告を思い浮かべる方は多いかもしれません。

しかし実際は広告だけでなく、PR、商品開発など、マーケティングが取り組むべき領域は時を追うごとに広がりつづけています。

広告だけであれば話は別ですが、広い領域を担当するには、遂行できる人材は限られてくるので、必然的にCMOに注目が集まっているのです。

1-3. マーケティングに対する社内外の目が厳しくなっている

3つ目の理由は、社内外の目にあります。

マーケティングの重要性や取り組む領域が広がった結果、費用対効果、内部統制などといった視点で、社内外からの目が厳しくなっています。

そうなるとすべてを統括できる人材が、責任をもって任務を遂行することになります。つまり、必然的にCMOという役職が必要となり、現在のように注目が集まっているというわけです。

2. CMOに求められる4つの能力とは?

それではここから、CMOに求められる4つの能力を見ていきたいと思います。

2-1. マーケティングの知識(理論)

CMOはマーケティングの知識が豊富で、かつ論理体系を理解していることが大前提です。

「知っている」と「理解している」は、本質をわかっているかどうか?という点で違うので、「知っている」段階であれば、MBAなどの資格取得で十分に補えるかもしれません。

ただ、本で学んだ内容が頭に入っている程度では、CMOは務まりません。しっかりとマーケティングを「理解している」必要があります。

2-2. マーケティングの知識(実務)

つづいてCMOはマーケティングの知識を実務レベルで持っている必要があります。

「知っている」と「出来る」は、実行段階でイレギュラー対応ができるかどうか?という点で違います。

プロセス通りにできるだけではいけません。製造の現場に出ることもあるだろうし、会計の知識で費用対効果を把握しないといけないだろうし、最近で言えばデジタルトレンドの潮流を把握することも必須です。

マーケティング活動は企業活動と同義と言ってもいいため、製造・物流・営業・総務・財務・人事…あらゆる領域の「言語」が使えないと、CMOとして取りまとめる意味がないかもしれません。

ちなみに全米のCMOメンバーの中で、生粋のマーケティング部門からの登壇は以外と少ないそうです。

2-3. 企業規模でマーケティング活動を運営する経験

CMOは、企業規模でマーケティング活動の運営経験が求められます。

企業全体としてマーケティングをどう進めるか?どう制御するか?重要なことですが、意外と整理されていないのが現実です。

事業や企業規模によって異なりますが、「体系だっていない」マーケティング活動の舵をとる能力が必要です。

2-4. 製品と経営に対する理解

最後に、CMOは製品と経営への深い理解力が求められます。

リーダーシップとコミュニケーション能力を持って他部門と連携しつつ、自部門を束ねる能力が求められるため、当然、製品の理解度は誰よりも高い必要があります。

また、CEOと経営について話せなければChiefとは言えません。

CEOに代わってマーケティングに精通しているからChief Marketing Officerです。根本である企業戦略については「知っている」レベルでは済まされないのです。

CMOは製品と経営への理解が必要な、圧倒的な場数と知識量が求められる役職と言っていいでしょう。

今回のまとめ

まだ日本では浸透していないかもしれませんが、これからCMOがよりいっそう求められる時代がきます。

今回の記事をきっかけに、あなたがキャリアパスの候補にCMOを入れてくれたら筆者冥利につきます。

ARCC限定イベントへのご招待・限定コンテンツの配信・
新着記事の案内・イベント情報の先行配信など、特典が満載です。

メルマガ登録