モノが溢れ、商品の機能性や価格だけで差別化するのが難しい時代です。
皆様は、毎日のようにマーケティングやブランディングについて、頭を悩ませているのではないでしょうか?
行っていることは昔からきっと変わりません。本質はそうブレるものではないはずです。
しかし時は2017年、ブランディング戦略にも新たなTopicsが見え隠れします。
今回はそれらを3つにまとめてみました。
1. ポップアップショップを出すECブランド
1つ目はECブランドに起きている新たなトレンドについてです。
…「D2Cコマース」という単語を聞いたことはありますか?
D2Cコマースは、このような意味です。
D2Cは、Direct To Consumerの略で、自らがメーカーであり、自社で企画、製造した商品を自社のECサイトで販売するモデルです。
出典:Scrum Ventures「日本人の知らないシリコンバレー:「D2C」というリテールの新潮流」
D2Cコマースは、ここ数年で海外スタートアップを中心にいくつも立ち上がっている注目すべきモデルで、店舗展開をせずにECのみで事業を成長させるのが基本的な戦略です。
しかし、やはりオンラインのみでは顧客との直接的な接点を作ることができず、近年ではブランドが比較的小さな投資で開始できる「ポップアップショップ」を作るケースが増えています。
インターネットが世の中に浸透し、ソーシャルメディアが人々を繋ぐ時代ですが、それでも(いや、だからこそ)人と人がリアルな場所で過ごす時間は貴重なものになっています。
それはブランディング戦略を考える上でも、同様ではないでしょうか?
ブランドと顧客が直接的に出会える場所を作ることは、これから見逃せないポイントとなりそうです。
2. 身近な誰かが語るストーリーの重要性
前回の記事でも、ストーリーの重要性についてお話しました。今やブランディング戦略を練る上で、ストーリーは欠かせません。
しかし、そのストーリーを「誰が語るのか?」といった視点もまた、大事なことではないでしょうか?
かつて高い影響力を持つ媒体といえば、マスメディアでした。新聞・雑誌・テレビ・ラジオに有名人が登場して、ブランドを印象づけました。
しかし、今はマスメディアに加えてインターネットという大きな存在があります。
インターネットは私たちを新たな形で繋げました。
特にFacebookやInstagram、Twitterといったソーシャルメディアは、身近な友達が語ることを24時間365日、常に知ることができる環境を作りました。
2017年の今、ブランドについて語るのは有名人だけではありません。私たちの購買行動に影響を及ぼすのは、オンラインで繋がっている”誰か”です。
ブランディング戦略を考える上で、この身近な存在である”誰か”に、いかにストーリーを語ってもらうかといった点は、ますます重要になっています。
3. ブランディングに不可欠な動画
こちらはサイバーエージェント社が2016年11月に発表した、国内動画広告の市場調査です。2016年以降は見込みですが、市場が急激に拡大していくことを予見しています。
出典:「サイバーエージェント、国内動画広告の市場調査を実施」
ブランドイメージを伝えたい時、あるいは顧客との対話のきっかけとなるコンテンツを作りたい時、今であれば「動画を作る」という選択肢は外せません。
このグラフでは動画「広告」について示されていますが、例えばランディングページで商品・サービスの概要を簡単に説明するといった場合でも、動画は非常に高い訴求力を発揮します。
動画を一つ制作すれば、それを広告に展開するだけではなく、ランディングページに埋め込んだり、展示会などで投影したりと、使い道は様々です。
これからのブランディング戦略を考える上で、コンテンツが重要なことは間違いありませんが、その中でも「動画」は真っ先に考えるべきものかもしれません。
最後に…。
ブランディング戦略を考える上で、今回ご紹介したような近年の新しい流れを知ることも大事ですが、一方でもっと大事なことがあります。
それは、ブランディングの効果測定をどう行うかといった視点です。
広告の効果測定はCPAやCTR、CVRといった指標があるので非常にわかりやすい一方で、「ブランディングの効果測定は確立された指標がない」といった悩みがあります。
そこで私たちがご提案するのは、アドエビスで計測が可能な新指標『新規接触率』です。この新指標を用いると、ブランディングの効果測定を、意外な方法で実現することができますよ。
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