皆様が運用されているリスティング広告には、「システムを使うことで自動化できそうな部分」と「手動でしかできそうにない部分」があります。
我々エンジニアの腕の見せ所は、“どれだけ後者の領域を侵食できるか” というところでしょう。
昨今、入札に関する部分はだいぶ自動化によって効率化されてきましたが、キーワード選定の部分に関しては思考錯誤が繰り返されています。
この領域はさきほどの「後者」寄りです。 現在この領域を攻める新機能を考案中ですので、簡単に構想だけ紹介させてください。
その名も「キーワード再帰登録システム!!」(どうか二番煎じではありませんように・・・)
再帰とはプログラミングの世界で使われる用語です。
意味は「自身を参照する」ということ(え?分からない?)
…専門用語はさておき、ざっくりキーワードを自動的にどんどん追加していきましょうという話です。
下記に具体的な流れを説明いたしますね。
今回は、不動産屋さんと仮定します。
まず親のキーワードを用意します。
「不動産」(部分一致)
極論、最初の作業はこれだけで大丈夫です。
こちらを数日間放置すると検索クエリーがたまります。
部分一致には「拡張」という概念もあるので、「不動産」とだけ登録していたはずが「マンション」とかにも出るはずです。 おおよそ予想では「不動産 東京」、「マンション」、「土地」…などが取得できるのではないでしょうか。
これらをまた部分一致で登録すると、拡張の幅がじわじわ広がっていきます。
「不動産」⇒「マンション」⇒「賃貸マンション」⇒「賃貸」⇒「賃貸 渋谷」⇒…
この作業を数日に1回、繰り返すのを再帰と呼べば「キーワード再帰登録システム」の完成です。
(パチパチパチ!!)わらしべ長者のごとくキーワードが膨れていくのが目に見えますね。
たった1キーワード登録するだけで、いつの間にかアカウントが出来上がるなんて夢のようではないですか?
しかし、これでは成果が悪い可能性もあります。
出鱈目にキーワードを登録すればCVが取れるキーワードもあれば取れないキーワードもあります。
また手動でもできるのでは?となります。
そこでより自動で効率化を考案するのがエンジニアです。
より成果を上げるエッセンスをプラスしてみましょう。
- CVが上がったキーワードを優先的に登録するようにする。
- クリック数が一定数に満たないキーワードは、新規部分一致対象に入れない。
- コストが一定以上消化されCVが取れないキーワードは、完全一致、部分一致ともに削除し、除外キーワードに登録をする。
こういった内容を条件に加えられることを検討しております。
人ではできなくはないがやるべきことが増え、しかも面倒なところです。
ここまでカバーできてこそ、本当の効率化かと思います。
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