時代の変化を大枠で捉えることは、マーケターにとって必要性が高いことです。
初代iphoneが日本で正式発売されたのは2007年ですが、それから10年以上の時間が経ち様々な変化が訪れました。
さて、スマホの普及で何が変わったのでしょうか?
今回は広告について考えます。私たちマーケターが考えるべき2つのことを見ていくことで、この変化を大枠で捉えてみましょう。
スマホの普及で飛躍的に増えた情報量
誰もが知っている通り、スマートフォンの爆発的な普及で私たちの生活は大きく変化しました。こちらは総務省の調査データです。
出典:総務省|平成29年調査 「我が国の情報通信機器の保有状況の推移」
見ての通り、2010年からスマートフォンが爆発的に普及していることがわかります。(2010年と2016年を比較すると、普及率は6年で7倍以上です。)
このことで私たちの生活に様々な変化がありましたが、特に私たちが得る情報量が飛躍的に増えました。
私たちは移動時間や行動と行動の隙間にあるわずかな時間でも、スマートフォンで絶え間なく情報に触れている状況下にあります。
10年で大きく変化したタッチポイント
かつてはお茶の間に家族全員が集まり、同じ番組を60分といった単位で視聴してTVCMを見ていたのに、テレビを見ない世代にとってTVCMは縁がないものです。
今やTVCMはYouTubeの動画視聴前に出てくる広告や、スマホで見るSNSのワンスクロール中に出てくるインターネット広告に置き換わっていると言っても過言ではありません。
この状況を広告を出稿する立場で見ると、人々に手を止めてもらって広告を見てもらうハードルが非常に上がったと考えられますし、さらに言うと、ユーザーとの一つのタッチポイントあたりの「広告との接触時間」が多いに減っているとも言えます。
これは10年をかけてユーザーとのタッチポイントも大いに変化していると言えるのではないでしょうか?
マーケターがすべき2つのこと
しかし、このような変化はスマートフォンの登場で必然的に起こるものであり、変化を嘆いても仕方がありません。
では、私たちマーケターはこの状況で何ができるでしょうか?
筆者は2つあると考えています。
まず一つは膨大な情報量の中でも、人々が目を止めたり足を止めたりえるようなコンテンツ作りをすること。
そしてもう一つは短時間でもいいので、タッチポイントを継続的に作ることで、ユーザーに連続的な体験を提供することです。
つまるところ「質の高いコンテンツをつくり、継続的に発信する。」といった一文に尽きるのですが、このための体制や予算組みをしっかりと抑える意識を高く持つことで、10年の大きな変化も関係なく、ユーザーとブランドの良い関係を作り上げることができるはずです。私たちマーケターはそれを信じて広告に向き合ってくべきでしょう。
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