「ユーザーインタビューは意味がない。」という声を聞いたことがありませんか?
確かにイノベーティブなプロダクトを世に出そうとする時に、既存のプロダクトしか知らないユーザーに何を聞いても埒があかないようにも思えます。
しかし、一方でプロダクトを届ける相手は他でもないユーザーであり、インタビューをしても意味がないというのは的外れな気がします。
もしかしたらユーザーインタビューの目的や方法を考え直したら、新たな視野で物事を捉えることができるかもしれません。
うまくいけば確実にマーケティングの展開が加速して、成果が上がるまでスピードも短縮できるはずです。今回は3つの話から最適なユーザーインタビューを探っていきましょう。
ユーザーインタビューの目的を考える
何を始めるにも目的を確認することは大事です。
そのアクションがスタートしてからも、目的を確認することで始めた意味に立ち返ることができるからです。
ではユーザーインタビューの目的とはいったい何でしょうか?この点を深く考える必要があります。
冒頭でもあった「ユーザーは答えを教えてくれない。」といった視点に立つ人は、ユーザーインタビューの目的を誤っている可能性があるのではないでしょうか?
なぜなら、ユーザーインタビューはそもそも「答え」を知ろうとするものではないからです。
ユーザーが直接的な答えを教えてくれることはない・・・では、何を教えてくれるのでしょうか?この疑問の答えにこそ、ユーザーインタビューの目的がありそうです。
ユーザーが教えてくれること
まず、ユーザーは私たちに何を教えてくれるのでしょうか?
それはユーザーが過去に経験した「痛み」です。
痛みとはあくまで比喩表現ですが、ユーザーが痛みを感じるくらいの大きな課題に直面した過去の経験を聞き出すことが必要です。
たとえイノベーティブなプロダクトだとしても、人に求められるものである以上、基本的にはユーザーのニーズに沿うものであるべきです。
ユーザーの「痛み」を知り、その「痛み」に対して解決となるプロダクトをつくれば、ユーザーのニーズに応えることができるはずです。
ユーザーインタビューの目的は?
では、ここからユーザーインタビューの目的を考えてみましょう。
繰り返しますが、たとえ何百人にインタビューしてもユーザーが答えを教えてくれる訳ではありません。
しかしインタビュアーはユーザーと会って話を聞き続けることで、痛みを深く知ることができます。この「痛みを深く知る」ということがとても大事なのです。
おそらく様々な背景がありますが、ユーザーインタビューをするということは、このインタビューから次なるアクションを決定したいといったことがあると思います。
つまり、ユーザーの痛みを知ることで、自らが立てた仮説に確信を持ち、次のアクションを決定すること。これがユーザーインタビューの目的だと言えるのではないでしょうか?
ユーザーの痛みを知り、自らの仮説に確信を持つことは、インタビュー以降も幾度となく直面する迷いや不安にも一筋の光を投げかけてくれるはずです。
ユーザーインタビューはしっかりやれば工数がかかるアクションですが、確信を得ることでそれ以降のマーケティングが加速することは間違いありません。
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