ブランドにとって、名前を知られること以上に人々に愛されることは大事なことです。
筆者が考える「愛される」とは、人々が信頼や愛着をもってブランドと接していて、かつプロダクトに対してお金を払って買う行為が介在している状態です。
今回は、今もなお熱狂的なファンをもつシュプリームが、初期の頃にストリートに受け入れられて愛された理由から「愛されるブランド」について学んでいきましょう。
はじまりはスケーターショップ
ブランドのはじまりを知ることは、そのブランドのアイデンティティに触れることに近い行為だと思います。
シュプリームがどこからはじまったかというと、それはニューヨークのスケーターショップからでした。
シュプリームが何屋さんかと問われれば、多くの人は服屋さんだというでしょう。つまり、アパレルブランドとの認識が多いはずです。
しかし、はじまりはスケーターショップでした。
そしてそのスケーターショップは、当時としてはめずらしく明るくて広々とした作りで、スケーターたちが店内でボードを試乗することができたようです。
このことは、とても大きな意味を持っています。
ブランドを広めるのは当然、人
シュプリームのスタッフもスケーターが多かったでしょうから、自然とスケーターが集まり、好きなものを介して人が集まる輪が広がっていったと想像できます。
時にはスタッフも一緒になって試乗して、お互いに親交を深めたことでしょう。
そんな彼らの身近にあり、かつ中心にあったのがシュプリームだったとも言えます。
ブランドが有名になるきっかけは様々ですが、実はプロダクトの良さだけがフィーチャーされて一人歩きすることは稀だと思います。
そこには必ず人の存在があり、言い換えればブランドの何かを熱狂的なまでに支持する人々の存在があります。
改めて言うにはあまりにも当然ですが、ブランドを広めるのは人です。
シュプリームが愛されていった理由には、スケートボードというストリートカルチャーに対して熱狂する人々の存在がありました。
初期シュプリームに学ぶ大事なこと
愛されるブランドとは何でしょうか?
ここまでのお話を踏まえると、同じテーマに対して熱狂する人々の存在が見え隠れします。
同じテーマを愛し、それを探求して熱狂する仲間たちが集まることで交流が生まれ、そのベースにブランドがある。そのようなイメージです。
また初期のシュプリームの場合、お店という場があったからさらに交流が生まれやすかった側面もあります。
どちらにせよ人々の繋がりができ、シュプリームを中心にした会話が生まれたことが大きかったでしょう。
ともすれば効率を求めがちなデジタルマーケティングの世界において、シュプリームから学ぶ大事なことがここにはあります。
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