「コンテンツマーケティング」と、一時期に比べてあまり聞かなくなった気がします。
しかし未だにブランドはストーリーを発信するために記事を作り、動画や写真を撮って拡散しようとしています。これもまた立派なコンテンツマーケティングであるはずです。
ここで改めて3つのTIPSを通じて、コンテンツマーケティングをレビューしてみましょう。2019年の今、私たちはコンテンツをどのように考えれば良いのでしょうか?
コンテンツマーケティングが流行した背景
2014年頃を境に、コンテンツマーケティングはまるで流行のように持てはやされました。
ブランドがストーリーを発信すること自体、過去にいくらでも事例があります。しかし、この時期ほどコンテンツが作られた期間もそうないはずです。
低予算で比較的誰もがスタートできる手軽さは、参入ハードルを大きく下げました。
Web広告の成果が頭打ちになっていったことも相まって、決して少なくない企業がコンテンツに予算を割くようになりました。
本質からずれたコンテンツマーケティング
一方で、本質を理解しないでコンテンツマーケティングを展開する企業や、SEOを目的としてコンテンツを大量に作る企業などが増えました。
ただコンテンツを作れば成果が上がると考えたり、クオリティが低いコンテンツを大量に作る方法は明らかに本質からずれています。
確かに量を作ればオーガニック検索からの流入は増えます。
しかしそこにはカラクリがあります。それは一つ一つのコンテンツへの流入数が僅かでも、大量に作ることで、総じて多くのページビューを稼げるというものでした。
2016年あたりを境に、メディアの更新をストップする企業が急増しました。成果が出ないというのが理由だと思いますが、コンテンツを作る本来の目的を理解していれば、このような中途半端な事例は減っただろうと悔やまれます。
コンテンツマーケティングの本質
では、コンテンツマーケティングは過去のものなのでしょうか?
一つ言えることは、本質からずれたコンテンツマーケティングは淘汰される運命にあるということです。
歴史を振り返ると、決してコンテンツマーケティングは新しいものではないと気づきます。例えばパタゴニアはインターネットなど存在しなかった時代から、顧客にメッセージを届けるためにリーフレットを発行したり、本を刊行したりしてきました。
コンテンツマーケティングの本質を考えると「伝える」という動詞にたどり着きます。
パタゴニアはコストも厭わず、顧客にブランドのことを伝え続けました。その結果、今や多くの人がパタゴニアのブランドストーリーや哲学、思想を知っています。
コンテンツマーケティングは、流行り廃りがあるマーケティングの一手法ではありません。会社やブランドが顧客に何かを伝え続けることはこれからも続くでしょう。
なぜならコンテンツを作り発信することや、コンテンツを通じて伝えることは手法ではなく、当然のことだからです。
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