広く告げると書いて「広告」ですが、この言葉ができた時代では考えられないくらい、今やインタラクティブ(双方向)な時代です。
ブランドが声高に広く告げる一方で、人々は個々で発信力を持ち、たとえ小さな範囲にだとしても自らブランドの良さを告げる(発信する)ことができる時代になりました。
依然として広告は大事なマーケティング施策ですが、広告単体に注目するだけでなく、SNS上の口コミをもっと重要視すべきではないでしょうか?この辺りを3つのTIPSで読み解いていきましょう。
総広告費は横ばい?
まずデータから見ていきたいのですが、実は日本国内の広告費用を総広告費で見ると、ここ10年は横ばいだということがわかります。
このグラフが表しているのは、GDPと広告費のそれぞれ前年比です。
出典:dentsu 2017年 日本の広告費「日本の総広告費と名目国内総生産(GDP)の推移」
インターネット広告費が伸びていることは周知の事実ですが、実は日本の広告費全体を押し上げている訳ではありません。
一方でこの10年の変化として人々のSNS使用状況があり、SNSのコンテンツに接触している時間は飛躍的に増えました。
もちろんその中にはSNS広告も含まれていますが、基本的に人々は他者である他のユーザーが発信した情報に触れています。
不安感を取り除くのは口コミ
SNSで発信される情報の中には、純粋な口コミも含まれています。
人々が商品を購入する際には、商品を購入することで得られるベネフィットを想像する一方で、買い物が失敗しないかという不安感を持っているものです。
その不安感を取り除いてくれるのはSNS上で人々が発信するブランドや商品にまつわるポジティブなコメント、つまり口コミです。
そして、ブランドはこの口コミの力を見逃す手はありません。自然発生的に生まれた口コミの力を活用することが大事です。
SNSで発見した口コミの活用
前述した通り、SNS上のお客様の口コミは非常に大きな力を持っています。
ブランド側はこの口コミを発見&活用することで不安感を取り除き、信頼感を上げることができます。
具体的には、InstagramやTwitter上でハッシュタグつきで発信された口コミをECサイトに引用してきたり、別のコンテンツとしてまとめたり、Facebookは実名なのでお客様の許可をとって掲載したりと、二次利用するのです。
そして、さらにSNS上で反応があったら途絶えさせることなく、インターネット広告やマスマーケティングと連動させてブランドが盛り上がっている状況を作っていきます。
広告単体ではブランドからの一方向ですが、SNSの口コミから派生させていくことで、うまくいけばお客様とのインタラクティブな情報のやりとりを生み出すことができるのです。
今の時代は広告単体ではなく、口コミを活用した施策を考えることでマーケティング施策は大きな展開を描くことができます。
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