この数年でAIの存在は広く知られるようになり、マーケティング領域でも様々なツールが開発されたり、実際に導入した事例も増えてきています。
ただ、まだ2019年の今は人が行なっている仕事が激変したり、企画やクリエイティブの領域までAIが大幅に代替しているとは言い難い状況だと思います。(もしそのような事例があれば、教えていただきたいです。)
ただテクノロジーの進化の延長線上には、確実に人が担っている領域はAIに代替されていく未来があります。
AIが台頭する近未来(20XX年)に、私たちマーケターが求められる能力の1つとは、いったいどんなものでしょうか?今回はその点を考えてみたいと思います。
理想のマーケター像とは?
「あなたが描く理想のマーケター像を教えてください。」
そんな質問をされたら、どのように答えますか?
筆者はかつて、このように思っていました。
(思慮に富んだ深い洞察力から、まるで安楽椅子に座ったまま事件を解決する探偵のように最適な解を導き出す。そんなマーケターになりたい。)
今では恥ずかしくて顔から火が出そうですが、当時はあまりジタバタ行動するのは格好わるいと考え、得られる情報から最適な答えを導き出す、そんな静かなるマーケターが理想でした。
しかし私はすぐに気づくことになります。
デスクの前でデータとにらめっこしながら知恵を絞ることも大事ですが、足を使うことで得られる情報が想像以上にたくさんあることに。
マーケターにとって、顧客に積極的に会って話を聞くことが、どれだけ仕事に活かされるのかをだんだんと理解していったのです。
AIが活躍する20XX年
さて、マーケティング領域においてAIが得意とすることの一つはデータの解析です。
膨大なデータを集積したのち、解析から一定のパターンを見出し、そのパターンに従って最適なソリューションを提案することはAIが得意なことです。
すでにGoogleアナリティクスと連動して改善提案をする効果測定ツールなど、AIドリブンのツール導入事例を探すと複数でてくるはずです。
一方で、収集できるデータ量が少なかったり、毎回ちがったパターンを求められたりと、AIにとって不利な状況においては人間が求められることは変わらずにあります。
AIが活躍する20XX年においては、AIと人間が共存共栄しながら、最適な解を出すために仕事に邁進しているでしょう。
私たちマーケターが求められる能力の1つとは?
では、改めてAIが活躍する未来に、人間がすべきことは何でしょうか?
その答えは一つではないかもしれませんが、筆者は「顧客の行動心理を深く知ること。」だと考えています。
そしてそのためには、安楽椅子に座ったままではいけません。
積極的に顧客に会いに行き、顧客の行動を観察して、何を考え何を思っているのか・何を欲しいと思うのかを徹底的に思案する必要があるからです。
人間だからわかる人間の心理を深く知り、それをプロダクト開発や足元の施策に落とし込んでいくこと。これぞこれからのマーケターが求められる能力の1つではないでしょうか?
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