2018年に入り、ブランドがコミュニティをつくる動きがより活発になってきました。
有名なものだと、ネスレのネスカフェアンバサダーなど、今までもブランドがファンと共創してコミュニティを創り上げた事例は枚挙にいとまがありません。
しかし、今年に入ってからはもっとミニマムかつラフな形で、どんどん立ち上がっている印象があります。
そこで今回は、コミュニティを「ただの集い」で終わらせないために必要な3つのことを挙げてみました。
1. 同じ目的を持つ仲間と一緒に集う。
オンラインをベースにしてもオフラインでも、人が集うことはコミュニティの前提としてあります。
人が集わなくては何も始まりませんよね。
しかし、人が集えばいいのかと言えばそうではありません。
コミュニティは、様々な日本語で訳されますが、その一つに「共同体」というものがあります。共同体である以上、集った人たちがてんでバラバラの方向を見ていたら、コミュニティの自然崩壊は免れません。なので、同じ方向を見る必要があります。
そして、同じ方向を見るために必要なのが、「目的」です。目的がない人の集いは共同体とは言えず、やがてつなぎとめることができずに自然崩壊していきます。
2. コンテンツは流動的な方がいい
(目的を持って人が集うのも大事だけど、何をするかが重要じゃない?)
・・・と思う人が多いと思うのですが、実は目的があって同じ方向を見れていると、コミュニティの中身(何をするか ≒ コンテンツ)はそこまで最重要でありません。
これは雑誌やインターネットメディアでも同様ですが、コンテンツは流動的な方がよく、「これをやります」と最初から決まって固定されている方がつまらない場合があります。
たとえ楽しいコンテンツでも、時間の経過とともにどうしてもつまらなくなりますから、どちらにしてもコンテンツは流動的な方が良いですよね。
3. 探求すること
コミュニティに必要とされることの最後は、「探求すること」です。
そして、探求することが自然とコミュニティに参加する「Why?(なぜ?)」といった動機に繋がります。
例えば、ケーキ作りのコミュニティ・クラフトビールのコミュニティ・禅のコミュニティなど。どれも「探求」はキーワードに挙げられますね。
コミュニティの人々が何かを探求していくと、新しい発見があったり、新たな疑問に出会ったりします。
これは答えを出すといった類のものではありません。(答えがあるなら、そこで終わってしまいます。)
この探求の過程で共通言語が生まれたり、さらなる仲間が増えたりと、人々の心をつなぎとめる何かが育まれていきます。
「探求すること」は、人々の集まりをただの集いではなく、コミュニティにしていくために必要なことです。
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