「マーケティングオートメーション。」一時は聞きたくもない言葉の一つでした。(たくさんの失敗をしましたので。)
上司は簡単に「導入してみよう。」と言ったものの、マーケティングオートメーションが何であるかはわかっていなかったようです。
かくいう私も、導入すれば何となく成果が上がるような、良いイメージを持ったまま軽々しく「はい。」と返事をしました。
しかし、導入すること自体は(サポートもあるので)難しくないものの、何でもそうですが道具(ツール)を買ったからといって、良い成果を上げられるわけではありませんよね。
今回は、私自身がした経験をもとに、マーケティングオートメーションの導入で避けたい4つの失敗談をお伝えします。
そもそも今、MAツールは必要?
まずは、そもそもの話です。MAツールは今、必要でしょうか?
テクノロジーを導入しても、導入してどのように変革するかをイメージできてないと、その恩恵にあずかることはできません。
冒頭にも書いた通り、ベンダーさんや運用まで見てくれる代理店さんのサポートはありますが、まずは自ら自社のマーケティングをどのように変えたいのかを考えましょう。
私の会社の場合、導入タイミングを後ろにずらしてでも、導入を決める前に導入後に体制面をどう変えるのか、十分に話し合うべきでした。
導入すれば、その瞬間からコストがかかることを念頭に置きましょう。
橋渡しができる人材の不在
マーケティングが変われば、営業も変わります。
「マーケティング何とかっていうツールを導入するらしいよ。」と営業マンが言っていたら、先は明るくないかもしれません。
マーケティングでリード顧客の温度感を上げて、営業マンが然るべきタイミングでアプローチする。これができないと、双方の間には落とし穴ができてしまいます。
ただ、なかなか別軸で動いているチームが足並みを揃えるのは難しいものがあるので、双方を橋渡しできる人材をあらかじめ確保するのがオススメです。
私の場合、ずいぶん時間が経ってから、元・営業マンでマーケティングセンスがある人をアサインしました。
マーケティングオートメーション導入が決まったタイミングで、早めに来てくれればよかったのに・・・と今でも思います。
コンテンツは誰がつくる?
見落としがちなことですが、マーケティングオートメーションを活用するには、コンテンツは不可欠です。
「コンテンツ?ブログのことでしょ。(誰でも作れるよ。)」と思っている方は、コンテンツを継続的に作る苦労を知らないと思います。
必ずメディア運用や、コンテンツ制作を経験している人をアサインしましょう。(この点も、私は気づくまで時間がかかりました・・・。)
参考:「失敗するインサイドセールスにありがち?5つのポイントに気をつけよう」
シナリオ設計に凝りすぎないこと
最後は、導入時というより、導入してからの話ですが、シナリオ設計に凝りすぎない方が良いです。
私は凝り性な性格なので、「オートメーション」という甘美な響きに魅了されたのもあり、頭の中でいくつものシナリオを作っては、実際に試してみたいという衝動にかられました。
振り返れば、かなりの時間をかけて複数のシナリオを作ったのですが、それらをすべて効果検証するとなると、さらに膨大な時間がかかることに気づき、途中ですべて諦めました。
シナリオ設計は楽しい一方で、マーケティングの本質的ではありません。
私のように凝り性な性格の方は特に、シナリオをつくることに時間をかけすぎないように、気をつけてくださいね。以上、私の4つの失敗談でした。
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