人気オウンドメディア5選に学ぶ:ユニークな視点でのコンテンツ作り

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「人気」という抽象的な概念を、数値に落とし込むのは難しいものがありますが、セッション数に関係なく固定ファンが多いオウンドメディアを5つピックアップしてみました。

セッション数が多いから人気だとは言えません。オウンドメディアの場合。

ー2013年頃からマーケティングやブランディング、採用を目的に、企業やブランドが主体となってWEBメディアを作り始めるようになりました。

ただ冒頭に述べた通り、「セッション数が多い」ことは「人気があること」とイコールではありません。自然検索からの流入をメインに考えてメディアを作ると、キーワードのボリューム次第では開始当初からセッション数を稼ぐことができますが、それはメディアの人気度とは比例しないものです。

「人気」という抽象的な概念を、数値に落とし込むのは難しいものがありますが、今回はセッション数に関係なく固定ファンが多い(であろう)オウンドメディアを5つピックアップしてみました。

1.THE BAKE MAGAZINE

http://www.bake-jp.com/magazine/

スイーツのオウンドメディアと言われたら、筆者はTHE BAKE MAGAZINEを思い浮かべます。しかし、THE BAKE MAGAZINEはただのスイーツメディアではありません。

THE BAKE MAGAZINEでは、筆頭株主の変更・社長交代といったBAKE社の(ともすればセンシティブな)トピックも発信していますし、そこにクロッカンシューの話題も並びます。

双方は温度感がまったく異なるコンテンツですが、BAKEを知るうえでどちらも欠かせない話題です。ブランド(企業)の透明性を高めていますし、ただスイーツを知るだけで終わらせない姿勢や工夫に、多くの読者は惹かれているのではないでしょうか。

2.OPENLAB Review | お菓子と科学のメディア

https://bake-openlab.com

BAKEがすごいのは、THE BAKE MAGAZINEだけではなく、お菓子を科学するといった視点で、テクノロジーと食をテーマにした別のオウンドメディアを展開している点です。

決して大衆受けする内容ではありませんが、かなり専門的なことから、(お!)と思わず声が出そうになる面白いトピックまで、非常にユニークな内容は見応えがあります。

おそらく世間的にはそこまで有名なオウンドメディアではありませんが、ニッチな領域のようで「食」という誰もが関心を持つ領域で、人気がある(これから高くなる)オウンドメディアです。

3. 北欧、暮らしの道具店

https://hokuohkurashi.com

オウンドメディアについて調べたことがある人は、北欧、暮らしの道具店は知っているはずです。

ECサイトが一体になっているので、純粋なオウンドメディアと言えないかもしれませんが、人が商品を購入する時に参考にするもの=商品詳細といった常識を、コンテンツで代替した先駆者だと言えます。

類似するサイトはあるものの、ここまで世界観を作り出してファンを増やしているサイトはパッと浮かびません。

4. サイボウズ式

https://cybozushiki.cybozu.co.jp

どこか考えさせられる記事や面白い取り組みなど、「働き方」を軸に興味深いテーマを展開するオウンドメディアと言えばサイボウズ式です。

2012年からスタートしている点からも、オウンドメディアの先駆け的な存在だと言えます。青野社長もたびたび登場していて、グループウェアやクラウドサービスといった一般的には馴染みが薄い製品も、サイボウズ式を通じて知った人も多いのではないでしょうか。

5. ほぼ日刊イトイ新聞

http://www.1101.com/home.html#home

忘れてはならないのは、ほぼ日刊イトイ新聞です。およそオウンドメディアといった言葉がこの世に(おそらく)なかった時代から、ほぼ日刊イトイ新聞は人気がありました。

「コンテンツは蓄積するもので、過去のコンテンツは資産になる。」といったオウンドメディアの常識(?)とは真逆をいく、毎日更新されて毎日消えていく『今日のダーリン』は多くのファンがいます。

もちろん糸井さんが書くコラムだからというのは大きな理由ですが、ほぼ、と言いながら毎日継続して更新している点は誰もが見習う点でです。

(ほぼ日刊イトイ新聞は、「企業・ブランドのメディア」といったニュアンスからはずれるかもしれませんが、糸井さん個人のブログではないのでピックアップしました。)

ここまで5つの人気オウンドメディアをご紹介しました。どのオウンドメディアも、ユニークな視点でコンテンツを作り、例外なく膨大な時間と試行錯誤の賜物だと感じます。人気がある、と言えるオウンドメディアは一朝一夕ではできません。

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