ブランディングの具体例ー新ブランドの立ち上げ4ステップとは?

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ブランディング専門のコンサルティング会社などに勤めていれば話は別ですが、一生のうちに何度もブランディングに関わることは、そうないはずです。

ほとんどの人がブランディングのノウハウが無く、初めてのことに何をすれば良いのか戸惑うと思います。

それにブランドのリリースを控えて、様々なプロジェクトが同時並行で動いている中では、思ったように時間がとれません。・・・プロジェクトが始まる前に、ブランディングの進め方をなるべく具体的にイメージしておきたいですよね?

それも概念的な話ではなく、具体例を知ることができれば、また一つ理解が進むはずです。

今回は筆者が過去に経験した新ブランドの立ち上げを少し脚色して、架空の飲料ブランド「オネストジュース」のブランディングを見ていきましょう。細かい部分は変えていますが、ブランディングの具体例として少しでも参考になったら幸いです!

「オネストジュース」とは?

まずは前提となる、ブランドを取り巻く状況の説明です。

「オネストジュース」は新しいジュースブランドです。人工甘味料や添加物を使わず、フレッシュで自然な甘みを活かしたジュースを、ファンに届けることをモットーとしています。

出典:Glass of apple juice and ripe apples on a kitchen table

ブランディングの進め方を検討する段階では、ジュースのサンプルはすでにできているものの、どのようにブランディングしていけば良いのか摸索中の状態でした。

・・・そんな状況から、ブランディングをどのように手掛けていけば良いのでしょうか?具体例と共に4つのステップを見ていきましょう。

まずはブランドの立ち上げストーリーを作る

オネストジュースで最初に手掛けたこととして、ブランドの立ち上げに至ったストーリーを作りました。(正確には確認したと言った方が良いかもしれません。)

立ち上げのきっかけや動機は、その後のブランディングの根幹を成すものです。

創業者自身もうまく整理できていない場合があるので、周りのメンバーも参加して一緒に作っていきましょう。

具体例:オネストジュースの場合は、創業メンバーの3人が感じた『市場には無添加で甘過ぎない、自然の味がするジュースがない』といった課題がきっかけでした。

特に創業者の1人は、もともと生野菜やフルーツでスムージーを作っていたものの、どうしても手間がかかるので、スーパーでも同じくらいフレッシュなジュースが買えたらいいのに、といった想いがありました。

ことビジネスシーンでは、できるだけ物事を簡潔に文章化する力が求められますが、ブランドの立ち上げストーリーは“物語”です。簡潔さよりも、想いが伝わることを優先しましょう。

ブランドの立ち上げストーリーを作ると、関係者とストーリーを共有することができます。

ロゴもない、ブランドイメージもない中で、関係者をしっかり巻き込んでいくためにも、ブランドストーリーを作ることは重要です。

ペルソナの設定

続いて、ターゲット・ペルソナ・・・呼び方は様々ですが、要は「誰のための企画か?」といった点を明らかにしましょう。

出典:Photos of smiling people

創業者がブランディングに携わる場合は、自らがターゲットである場合が多いものですが、そうではなくても関係者がイメージしやすいようにペルソナを設定することは大事です。

その時に、デモグラフィック情報も必要ですが、「なぜそのブランドのファンになるのか?」がわかる要素を入れることが大事です。

具体例:オネストジュースの場合は、添加物が使われている飲料に対して、不信感を持っている人がターゲットで、生野菜・フルーツから栄養を摂りたいと思っている人がターゲットのニーズです。

まずはニーズを特定して、そのニーズを持っている人はどんな人か?・・・ここからイメージを膨らませる方法もあります。

ロゴ作成・ブランドカラーの決定

ブランド立ち上げのストーリー、そしてペルソナの設定ができてきたら、初めてロゴやブランドカラーといった顧客の目に触れるものを決定していきましょう。

出典:Logo Design Business House Concept

デザイナーの良いアウトプットを引き出せるように、ブランドイメージをしっかり伝えることが肝心です。

ちなみにオネストジュースの場合は、最終的なアウトプットはデザイナーの手に任せ、ブランドのストーリーやコンセプトを伝えることに尽力しました。

タッチポイントを起点にブランディング戦略を描く

最後に、ブランドが世に出たあと、どのようにブランディングするかを考えましょう。

顧客がどのようにブランドを知り、ブランドのファンになっていくのか・・・顧客とのタッチポイントを明らかにして、タッチポイントを起点にブランディング戦略を描きましょう。

顧客とのタッチポイントをわかりやすく図解するためには、カスタマージャーニーマップを作ることをオススメします。

具体例:オネストジュースの場合は、ブランド立ち上げ初期は広告を一切使うことなく、ブランドイメージに合うカフェで提供してもらうことで、口コミを増やしていきました。

1年後にはブランド名と同じ名前でポップアップ店舗を出して、リアルな場で顧客とのタッチポイントを積極的に増やしていきました。

タッチポイントをあらかじめ想定しておくことで、顧客に対してどのようなアプローチをすれば良いかが見えてきます。

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