まるでスパイ映画!マーケティングでも重要な「インテリジェンス」

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ビジネスの成功を大きく左右する、マーケティング力。

しかし、いざマーケティング力を強化しようと思っても、「どうやって強化すれば良いかわからない」、「お金も時間もない」と感じてしまう人も少なくないのでは?

しかし、実はマーケティングのレベルを格段にアップできる、中小零細企業にとってのまさに「下町ロケット」的なコツがあるのです。
そのコツとは、ずばり「インテリジェンス(Intelligence)」

今回は、マーケティングで必要なインテリジェンスについて解説します。

「インテリジェンス」って、そもそも何?

インテリジェンスとは「戦略的情報」という意味。もともとは、政治において大統領などの国家元首が国家の生き残りを賭ける重要な決断を下す際の判断材料となる情報を指した言葉でした。

たとえば米国では、海外ドラマに登場することも多いCIA(中央情報局)、FBI(連邦捜査局)、NSA(国家安全保障局)などで「インテリジェンス・コミュニティー(Intelligence Community)」を形成しています。そしてこれらの機関は、軍事行動をはじめとした米国政府の政治判断において必要な情報を提供するという重要な役割を担っているのです。

情報の重要性は、企業のマーケティング活動でも変わりません。最近では、「マーケティングインテリジェンス」という言葉も注目を集めています。それだけ、マーケティングにおいても情報の重要性が認知されているということなのです。

それでは、マーケティングでインテリジェンスを取り扱う場合にはどのような点を意識すべきなのでしょうか?

インテリジェンス3つのポイント

1. 全ての計は「ヒューミント」にアリ!

「ヒューミント」という言葉を知っていますか?

ヒューミントとは「ヒューマン・インテリジェンス(Human Intelligence)」の略称で、「人的情報収集」を意味します。人的情報収集とは、情報源となる人に接触して情報を入手するといったスパイ活動を代表とした行為のこと。世界各国にエージェントを送り情報を収集しているCIAは、ヒューミントを主体とした情報収集を行っている代表的な機関です。

そして企業においても、ヒューミントを基本としてインテリジェンスを集める必要があります。

そのためには勉強会・セミナー・交流会へ参加することをお勧めします。これらの場に積極的に参加することで、単なる名刺交換ではなく「情報交換」「失敗事例の知識」などを得ることができるからです。

また最近では、ホームページ上の情報にもとづいた「ウェビント(ウェブインテリジェンス/Web Intelligence)」の重要性も増しています。競合するホームページで取り上げられている内容をチェックすることで、業界内のトレンドを察知できるからです。

例えばコンテンツで使われているタグやツールといった情報から、「競合はどのようなマーケティング施策をスタートさせるつもりなのか」を考えることもできるでしょう。

2. 前提を疑って思考力を鍛えろ!

同じような意味で使われることの多い、インテリジェンスとリサーチという2つの言葉。しかし両者は、厳密には異なります。

情報を収集し分析するという点は同じでも、インテリジェンスは情報をまとめ体系化することを重要視するからです。つまりインテリジェンスでは、情報を体系化するために必要なことは深く考える力、つまり「思考力」が必要となります。

インテリジェンスを扱う上では、前提条件をも疑う姿勢も欠かせません。

例えば、「コンバージョン率(CVR)が200%アップした」という前提があったとしましょう。200%のCVRと聞くと、「コンバージョン数がかなり増えたんだな」という印象を持つ人が多いのではないでしょうか?

しかし、たとえ「0.1%から0.2%への変化」であっても「CVRが200%アップした」ことになってしまうのです。この点に気付くことができれば、「なぜ元のコンバージョン率を言わないか?」と疑問を持つことも可能になります。これこそが、インテリジェンスで必要な思考力なのです。

3. 「インテリジェンス」の質を左右する忍耐強さ

身の回りには、大量の情報が溢れています。そして、それぞれは無関係であり何のつながりも無いように見えます。

インテリジェンスは、そうしたあたかも無関係な情報をパズルのピースを組むように丹念に配置して大きな構図を作り上げることで浮かびあがります。

情報の収集と思考力の強化だけでなく、最後まで完成させるための忍耐力を兼ね備えてこそマーケティング戦略で役立つインテリジェンスをつかめるのです。

今回のまとめ

インテリジェンスをマーケティングに生かすポイントとして、「ヒューミント」、「思考力」「組み立て」の3つをご紹介しました。

ビジネス環境は刻一刻と変化していきます。何もせずにいると適切な判断を下せなくなる可能性が高まります。

マーケティング力を高めるための1つの手段として、インテリジェンスをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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